興譲館高陸上部 藤井監督退任へ 駅伝女子名門、9年指導

 高校駅伝女子の名門、興譲館高陸上部の藤井裕也監督(31)が3月末で退任することが17日、関係者への取材で分かった。後任の監督は内定しているという。

 興譲館高OBの藤井氏は京産大を卒業した2014年、全国高校駅伝女子で2度の優勝に導いた森政芳寿氏の後を受けて監督に就任。選手の自主性と基礎を重視した練習で都大路の連続出場を24年に伸ばし、9年間で6度の入賞を果たした。最高成績は19年の4位で、昨年は8位。男子の指導も担った。4月からは強豪の大分東明高で指導に携わる予定。

 1999年に創設された興譲館高女子陸上部は新谷仁美(積水化学)、重友梨佐さん(元天満屋)、高島由香(資生堂)の3人の五輪代表を擁した2005年の全国高校駅伝で初優勝。10年に2度目の頂点に立ち、04~13年は10年連続表彰台の偉業を達成した。男子も都大路に13度出場している古豪。

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