大学生、2度にわたり特殊詐欺を阻止 「ウイルス感染したパソコンを直すため」電子マネー購入止める

特殊詐欺の被害を未然に防いだとして表彰される竹内さん(大津市北比良・びわこ成蹊スポーツ大)

 特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、大津市真野4丁目の「セブン―イレブン大津真野四丁目店」のアルバイト店員でびわこ成蹊スポーツ大3年の竹内将太さん(21)がこのほど、大津北署から感謝状を贈られた。贈呈は2度目で、「人の役に立てて良かった」と喜んでいる。

 竹内さんは2月14日、電子マネーを購入しようとしていた70代の男性客にレジ前で理由を尋ねた。「ウイルスに感染したパソコンを直すために必要」と言われて怪しいと感じ、購入を止めて警察への相談を勧めた。男性はその足で大津北署へ向かい、特殊詐欺が発覚したという。

 同大学で安土雅樹署長(当時)から表彰を受けた竹内さんは「目の前のことを一生懸命やれば大きなことにつながる」と話した。竹内さんは、昨年5月にも70代男性の詐欺被害を防いだとして、同署から表彰されている。

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