長崎県知事、宮島氏支援意向 朝長氏は後継指名せず 佐世保市長選

 大石賢吾知事は17日の定例会見で、来月16日告示の佐世保市長選に立候補を予定している前県議、宮島大典氏(59)を支援する意向を明らかにした。これまでも宮島氏を後方支援する動きを見せていたが、正式に態度表明した形となった。一方、今期限りで引退する朝長則男同市長は、自身の後援会スタッフが出馬予定の市議、橋之口裕太氏(39)=自民県連推薦=の活動を支えるが、同日の定例会見で「後継指名はしない」と改めて述べた。
 大石知事は宮島氏支援の理由について「石木ダム建設や医療提供体制、教育面など考えが一致する点が多い。新しい県づくり、佐世保づくりの実現に向けて協力関係を築ける」と説明した。
 朝長氏は「一定の候補を支持していない。私自身はまったく動いていない」と強調。その上で「後援会の職員は自民党の総務という役割も持っており、党から依頼があって動いている」との認識を示した。
 また大石知事は、同時実施の長崎市長選について「基礎自治体(市町)と県の連携は非常に重要」と前置きし、「立候補予定者の考えを聞きながら(誰と)関係性を構築できるのか考えたい」と述べるにとどめた。
 佐世保市長選には、元大学助手の田中隆治氏(79)も出馬を表明している。

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