石垣島に陸自ミサイルなど弾薬を搬入 火薬類の「火」マークの車両が観光地を通過

 【石垣】陸上自衛隊は18日午前、石垣市で新設した石垣駐屯地に誘導弾(ミサイル)などの弾薬を運び込んだ。海上自衛隊の船舶を使って弾薬類を石垣港に陸揚げし、火薬類を積んでいることを示す赤字で「火」の標識を付けた車両約20台が、市街地の公道を使って駐屯地に運搬した。自衛隊配備に反対する市民団体「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」などは18日朝から石垣港前で抗議し、「この島にミサイルはいらない」と声を上げた。
 石垣駐屯地内の弾薬庫には、地上から艦艇を狙う12式地対艦ミサイルや上空の対象に向ける03式中距離地対空ミサイル、警備隊が装備する中距離多目的ミサイルや81㍉迫撃砲の弾薬が保管される見込み。弾薬庫4棟のうち、3棟がすでに整備されている。
 弾薬の搬入に先行しこれまでに、駐屯地にはミサイルの発射機が運び込まれている。石垣駐屯地は全体で約570人が配置され、ミサイル発射機を含む車両約200台が配備される。
 4月2日には浜田靖一防衛相らが来島し、地域関係者を招く開設記念行事を予定している。

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