「被爆地の美術館」再開、広島 平和発信の一翼担う

広島市現代美術館のリニューアルオープンを祝うセレモニーで、くす玉を割る関係者ら=18日午前

 世界的建築家の故黒川紀章氏が設計し、「被爆地の美術館」として知られる広島市現代美術館(広島市南区)が18日、リニューアルオープンした。約2年間にわたる大規模改修工事で経年劣化した建物の内外を全面的に修復。バリアフリートイレや授乳室を新設し、誰もが気軽に立ち寄れる施設を目指した。

 寺口淳治館長や地元の幼稚園児らがくす玉を割って再開を祝った。寺口館長は「今日から新たなスタート。これからも平和発信の一翼を担っていきたい」と意気込んだ。

 現代美術を専門とする公立美術館としては全国で初めて1989年に開館。原爆や平和をテーマにした作品を数多く取り扱ってきた。

リニューアルオープンした広島市現代美術館=17日

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