茨城・筑波技術大で学位記授与式 78人巣立つ

学位記を受け取る筑波技術大の卒業生=つくば市天久保

視覚、聴覚障害者が学ぶ筑波技術大の学位記授与式が17日、茨城県つくば市天久保の同大天久保キャンパス大学会館で開かれ、卒業生計78人が新たな一歩を踏み出した。卒業生は学部生が71人、大学院修了生が7人。石原保志学長が学位記を手渡した。

式辞で石原学長は、手話を交えて「皆さんの活躍が社会の中で認識され、真にインクルーシブ(包括的)な社会の実現に結び付くことを願う」と激励した。卒業生代表で産業情報学科の広瀬紫優さん(22)は「自分を見つめてより良いコミュニティーの形成を目指し、精進します」と意気込んだ。情報システム学科の山崎匠さん(22)は「大きな壁にぶつかることもあるかもしれないが、一歩ずつ前に進みたい」と決意した。

人物や学業が特に優れた卒業生に贈る「双峰賞」の授与や学長表彰もあり、6人に賞状を手渡した。

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