新潟県長岡市出身のスポーツカメラマン、武山智史さんの写真展
アオーレ長岡（ 新潟県長岡市）では、新潟県長岡市出身のスポーツカメラマン、武山智史さん（４２）の写真展が開催されている。高校野球児たちのショットを中心に、３０点が展示されているほか、プロジェクターで、数々の作品が壁に投影されている。
武山さんの写真をじっくりとみる来場者達
武山さんは長岡市出身。幼少頃から祖父や父の影響で野球に興味を持ち始め、小、中、高と野球部に所属していた。日本ジャーナリスト専門学校在学中、写真実習にて一眼レフカメラで写真を撮り始めたという。その後、同じく新潟県長岡市出身のスポーツライター・小林信也氏の元へ弟子入りし、スポーツライターを志すも、師の小林氏に、写真の出来映えを絶賛され、「カメラマンをやりなさい」といわれたことがきっかけとなり、カメラマンに転向。２００６年から、ベースボールマガジン社「新潟高校野球展望号」にカメラマン兼ライターとして、上越、中越地区の高校野球部の取材や表紙写真などの担当をした。以降、野球以外にも、スポーツ全般の撮影を行っている。
一生懸命練習している選手達の一瞬の輝きを武山さんは逃さない。
２０１６年１月に、初となる写真展「グラウンドの主役たち」を主催、以降毎年１月に写真展を開催していた。新型ウィルス感染拡大による自粛などあり、中止を余儀なくされた年もあったが、今年で６回目、３年ぶりの展示になる。今年は３月開催ということで、卒業シーズンとも重なる。武山さんは、「今WBCも盛り上がっている。そのタイミングで是非展示を見に来て欲しい。今回卒業してプロ入りした選手達の写真も展示している。通常、試合中の写真を展示する場合が多いと思うが、今回練習をしている様子の写真を多く見て欲しい。特に、卒業を終えた高校３年生にも是非見に来て欲しい」とコメントした。
直感で良い表情をしていると思った選手が、その後大活躍するということも割とあるという。
高校卒業後、プロ入りを果たした茨木秀俊選手（左）と田中晴也選手（右）
長岡市内から展示を見に来た加藤和也さん（４８歳）は、以前から武山さんの写真を見たいと思っていたが、今朝の新聞で取り上げられているのを見て家族と一緒に来た。子どもも野球もしているが、動きのある写真が多くて良かった」と喜びを表わした。
加藤さんの息子で、新潟県立長岡工業高等学校で３年間野球部をしていた壮介さん（１８歳）は、「選手が練習している様子の写真を見て、自分が大変だったときの想いと重なった」と感慨深そうに語った。
展示は１９日まで。アオーレ長岡市民交流ホールDで行われている。
長岡市内から武山さんの写真を見に来た加藤さん家族。左から、礼奈さん、壮介さん、百葉（ももは）さん、和也さん
（文・撮影 湯本泰隆）
