暑さ寒さも彼岸まで 2023年はことわざ通り春彼岸を過ぎると暖かい日が多い予想

 3月21日(火・祝)は二十四節気の春分(しゅんぶん)で、この日を中心とした前後3日間が春彼岸となる。「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざがあり、春彼岸を過ぎれば暖かく過ごしやすくなるという意味だが、2023年はこのことわざ通りとなりそうだ。

彼岸の入りは寒の戻りも一時的

 春彼岸の入りとなる18日(土)の最高気温は、午後2時現在は東京9.5℃、大阪13.1℃、仙台5.7℃などそれぞれ平年より低く、寒の戻りとなっている。

 週間予報を見ると、25日(土)にかけての気温は、沖縄から北海道の広い範囲で最低・最高ともに平年より高い日が多い見込み。西日本や東日本では20℃を超える日があり、大阪や仙台では5月並みになる日もありそうだ。

多雪地 なだれ・落雪に注意

 気象庁は、22日(水)ごろからの約5日間は全国的に気温が平年よりかなり高くなる可能性があるとして、早期天候情報を発表している。農作物の管理や、多雪地ではなだれ・落雪などに注意が必要だ。

北日本・仙台 平年より大幅に早いさくら開花予想

 また、最新の1か月予報によると、日本付近は南からの暖かい空気に覆われやすい見込み。そのため4月17日(月)にかけて沖縄から北海道の広い範囲で平均気温は平年より高い確率が70%以上となっている。

 今年はことわざ通り、春彼岸を過ぎれば極端な寒の戻りはなく、暖かく過ごしやすい日が全国的に増える見通し。北日本・仙台では例年4月に入ってから開花するさくらが3月25日(土)ごろには開花し、29日(水)には満開となりそうだ。

(気象予報士・鈴木悠)

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