
中国政府による深刻な人権弾圧が指摘される新疆ウイグル自治区出身の男性が、亡命途中のタイで約9年間入管施設に収容された上、2月に死亡し、遺族が「外国に逃れても救われない。こんな非道が許されるのか」と訴えている。タイには亡命途中で拘束されたウイグル族が多数収容されているとみられ、ウイグル族の亡命組織を束ねる「世界ウイグル会議」は早急な解放を求めている。
世界ウイグル会議によると、死亡したのはアブドゥルアジズ・アブドゥラさん(49)。2014年1月ごろ、家族で自治区ウルムチからトルコへの亡命を目指して移動中、タイで地元当局に拘束され、首都バンコクの入管施設に収容された。