銭太鼓やコーラス 美観地区に響く 倉敷で「町並みコンサート」開幕

倉敷川の水上特設ステージで歌声を響かせる女性たち

 第37回倉敷音楽祭(倉敷市、市文化振興財団主催)の市民参加公演「町並みコンサート」が18日、同市美観地区一帯で始まった。19日と音楽祭最終日の21日を合わせた3日間に計84組が出演し、歌や演奏、民俗芸能などを披露する。

 会場は倉敷川の水上特設ステージ、倉敷物語館(同市阿知)、市芸文館アイシアター(同市中央)の3カ所。初日は子どもらの息のそろった銭太鼓や、はつらつとした歌声を響かせたコーラス、南米アンデス地方の民族音楽などがあった。倉敷川沿いでは散策していた人たちが足を止め、演奏に耳をすましたり、手拍子をしたりして楽しんだ。

 音楽祭は新型コロナウイルスの影響で4年ぶり。開催を楽しみに訪れた夫婦=倉敷市=は「人もたくさんいて、にぎやかな倉敷が帰ってきたよう」。出演者にとっても待ちに待った舞台で、デュエットした森島菜友さんと上原涼夏さん=ともに天城高2年、(17)=は「コロナ禍でなかなか発表の場がなかったのでうれしい。声をしっかり響かせて歌えた」と笑顔を見せた。

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