将棋の第48期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第4局(下野新聞社、日本将棋連盟など主催)の開始式が18日、栃木県日光市の日光きぬ川スパホテル三日月で開かれた。タイトル堅持に向けタイに持ち込むか、それとも最年少六冠の誕生か-。渡辺明棋王(38)と挑戦者の藤井聡太五冠(20)が、ファンを前に決意表明した。
下野新聞社の若菜英晴社長は「注目の一戦。寒さを吹き飛ばすような熱い戦いを楽しみたい」と熱望。棋王戦栃木対局実行委員会の如水和也委員長は「2人の対局はまさに頂上決戦。名勝負に期待している」とエールを送った。
第3局までは挑戦者藤井五冠の2勝1敗。11連覇を目指す渡辺棋王は「注目の高いタイトル戦に出場でき幸せに思うし、同時に責任も感じる。より一層集中して頑張りたい」と気を引き締めた。史上2人目の六冠まであと1勝に迫った藤井五冠は「栃木県での対局は昨年の王将戦に続いて2回目。第4局は今まで以上の熱戦にしたい」と意気込んだ。
対局は19日午前9時開始。同ホテルではとちぎ将棋まつりが同時開催され、ゲスト棋士による大盤解説などが行われる。