アマチュア将棋の郷土最強を決める「第33期山陽アマ名人戦」（山陽新聞社主催）のタイトル戦3番勝負が18日、岡山市北区柳町の山陽新聞社で指された。タイトル保持者の会社員羽仁豊さん（26）＝倉敷市＝が、昨年に引き続いて挑戦者となった公務員吉本晃さん（46）＝同市＝を2―0で破り、3連覇を果たした。
有森浩三・八段＝岡山市＝の立ち会いのもと、持ち時間各40分、時間切れ30秒の秒読みで戦った。
1局目は後手の吉本さんが玉を深く囲う穴熊に構えたが、羽仁さんが積極的に攻め崩して押し切った。先後を入れ替えた2局目は、相穴熊で互いに出方をうかがう慎重な展開。中盤、吉本さんが攻勢に出ると、羽仁さんが丁寧に受けてリードを奪い、ミスなく指して投了に追い込んだ。
連続防衛した羽仁さんは「昨年より接戦だったが、何とか振り切れた。できるだけ長くタイトルを保持し続けたい」と喜んだ。吉本さんは「2局を通してペースを握らせてもらえなかった。また挑戦できるよう腕を磨きたい」と話していた。
