点字ブロック もっと普及を 記念日合わせ 障害者と中高生歩く

点字ブロックの上を歩く参加者

 「点字ブロックの日」の18日、視覚障害者と中高生が岡山県発祥の点字ブロックの上を一緒に歩くイベントが岡山市内であった。参加者は未設置箇所の危険性を確認し、普及への機運を高め合った。

 行程は、ブロック発祥の地(同市中区原尾島)からJR岡山駅までの約4キロ。認定NPO法人ヒカリカナタ基金(竹内昌彦理事長、同市北区大元上町)の呼びかけに応じた障害者8人と県内の中高生21人が参加した。

 中高生は「段差があるので気を付けて」「横断歩道を渡ります」などと障害者に声をかけながら歩いた。清心中1年女子(13)は「ブロックがない所もあり、意外に危険が多いと気付いた。困っている人がいたら勇気を出して声をかけたい」と話した。

 同駅では駅利用者らにブロックの上に物を置かないよう呼びかける啓発活動もした。

 自身も全盲の竹内理事長(78)は「点字ブロックとともに、障害者を思いやる気持ちも広がっていけば」と期待を語った。

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