豊田章男オーナー「勝ったのが7号車という結果にも嬉しさを感じています」/WEC第1戦

 3月17日、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで行われた2023年WEC世界耐久選手権の第1戦セブリング1000マイルレースで、トヨタGAZOO Racingは7号車GR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)が優勝。8号車(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)も僅差で2位に続き、3位以下を大きく引き離して圧巻のワン・ツー・フィニッシュを遂げた。

 フェラーリ、ポルシェ、キャデラックら、ライバルが増える2023シーズンにあって、最高の形で終えることができた初戦に際し、豊田章男TOYOTA GAZOO Racingチームオーナーからも、チームメンバーに祝福と感謝のメッセージが発表されている。

 以下、コメント全文を掲載する。

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新たなシーズンが新たなライバル達と共にスタートしました。

その大切な初戦をワンツーフィニッシュで走り切ってくれたドライバーのみんな、
チームのみんなに「おめでとう」「ありがとう」と伝えたいと思います。

レースに勝ったのが7号車という結果にも嬉しさを感じています。

昨シーズンも悔しい想いをすることが多かった7号車が
“幸先の良いスタートを切れた”という嬉しさもありますが、それだけではありません。

7号車は今回のレースウイークでも苦労していました。

走り出したらなかなかタイムが上がらない……。
それをドライバーとメカニックが一丸となって原因を突き止めて改善してくれていました。

そうして走り出したらホセがクラッシュ……。
そのクルマをメカニックたちは必死に修理してくれました。
ドライバーたちは、ホセが気持ちを取り戻して決勝で走れるよう、
ホセを思いやるコミュニケーションを続けてくれました。

クルマが変わっても、ライバルが増えても、
レースは“チームで戦うもの”ということを改めて感じます。
可夢偉が代表になり、チームの力は確実に強くなってきました。

ドライバーとして勝利に貢献してくれる可夢偉、
メンバーとのコミュニケーションを絶やさずチームをまとめてくれる代表としての可夢偉。
二人の可夢偉にも改めてお礼を言いたいと思います。可夢偉、本当にありがとう。

ライバルたちのクルマもどんどん鍛えられて速くなってくると思います。
我々も、GR010を“もっといいクルマ”にし続けて戦っていきましょう!

TOYOTA GAZOO Racing チームオーナー
豊田章男

2023年WEC第1戦セブリングを制したトヨタGAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッド

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