「歩くサメ」からロボットまで 新江ノ島水族館でサメづくしの企画展示「SHARKS“えのすい”のサメ展」開催中

さまざまな角度からサメの魅力を紹介する「サメ展」=藤沢市の新江ノ島水族館

 相模湾に多く生息するサメの魅力を知ってもらおうと、「SHARKS “えのすい”のサメ展」が17日、新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸)で始まった。5月28日まで。

 館内には、全長12メートル以上に達したと言われ、絶滅した大型ザメ「メガロドン」の顎歯復元模型を展示。大水槽では江の島沖の定置網にかかっていたサメなどが遊泳している。

 多くの魚類とは違う体の構造をいくつも持つサメの生態をパネルや標本、剝製で詳しく解説。春休みにちなんだ「サメ旅行に出かけよう」のコーナーでは「歩くサメ」として知られるオーストラリアのマモンツキテンジクザメやスリランカのシマザメ、日本のトラザメの生体が展示されている。

 サメに直接触れることのできるタッチプールのコーナーでは、子どもたちがおとなしいネコザメの体をなでて「さめ肌」を実感していた。このほか、世界最大の魚類のジンベエザメや3トンを超える超重量のウバザメなどの等身大パネル、大きな口を開き優雅に体をくねらせるホホジロザメのロボットも展示されている。

 同館初のサメ展を企画した飼育員の加登岡大希さんは「サメは海の捕食者の頂点にあり、1億5千年以上進化を必要としなかった完璧な生き物。神秘的な姿をじっくり見てもらえれば」としている。

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