第95回選抜高校野球大会 いざ本番!長崎日大、海星 初戦へ気持ち新た

開会式の選手宣誓で並んで選抜旗を持つ長崎日大の平尾主将(左から4人目)と海星の田川主将(同3人目)=甲子園

 4枠の九州代表として長崎日大と海星が長崎県勢史上初めて、2校同時に甲子園の土を踏んだ。宿舎も同じで自主練習に居合わせて一緒に素振りをしたり、談笑したりすることもあるという選手たち。この日の開会式は長崎日大、海星の順に入場行進し、本番の試合へ気持ちを新たにした。
 長崎日大の廣田、海星の吉田の両エースは昨秋の1試合平均与四死球が今回出場36校の主力投手の中で2、3番目に少ない制球力が持ち味。ともに磨きをかけてきた守備で流れをつくって攻撃につなげていく。長崎日大は第4日の2回戦第2試合(21日11時30分)で龍谷大平安(京都)、海星は第3日の2回戦第1試合(20日9時)で社(兵庫)と、ともに近畿勢との初戦に臨む。
 2年連続4度目出場の長崎日大は昨春、九回2死から近江(滋賀)に追いつかれ、延長タイブレークの末に1回戦敗退。現メンバー中、唯一スタメンでその悔しさを味わった主将の平尾は「初戦突破への思いはどこのキャプテンよりも強い。ここから再調整。チーム一丸となって100%の力を出せないと勝てない。海星に負けないように頑張る」と気合を入れ直した。
 海星は7年ぶり6度目の春舞台。昨夏も先輩たちと甲子園でプレーした主将の田川は「前回は最初に“すげえな”と感じて緊張したけれど、今回は“戻ってきたな”と実感できた」。現地入り後は同じ捕手の長崎日大の豊田とよく話すようになったと言い「決勝で当たることが目標。まずは一番いい状態で初戦に挑めるように、自分が持っていく」と頼もしかった。


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