JR宇都宮駅周辺のスーパー3店舗 特徴、イチオシを徹底調査

ヤオコートナリエ宇都宮店がイチオシ商品に挙げる「とちおとめタルト」

 次世代型路面電車(LRT)の開業を8月に控え、JR宇都宮駅周辺にはマンションやホテルなどが続々と建設されていますね。需要の高まりに応え、生活に欠かせないスーパーも同駅の東西に相次いで出店しました。駅ビル内の店舗と合わせて計3店舗となり、利便性が一気に高まりました。そこで今回は各店舗の特徴を徹底調査。こだわりのイチオシ商品もご紹介します。

高品質商品が主力

 トナリエ地下1階に2月オープンした「ヤオコートナリエ宇都宮店」。宇都宮初出店で、同施設にスーパーが復活するのは11年9カ月ぶりだ。

 「おいしさ、豊かさ、楽しさ」をキーワードに、地域で喜ばれる店づくりを目指している。他店では「グレード商品」として扱われる和牛や本マグロなどを、主力商品として幅広く展開している点が特徴だ。地酒を中心に日本酒を豊富に取りそろえ、つまみに最適なナッツや少量の総菜などもバラエティーに富んでいる。

 渡辺幸弘(わたなべゆきひろ)店長(52)のお薦めは、青果部門で入荷した果物を当日に店内加工したスイーツ。果物は季節で変わり、取材した日は県産イチゴを使った「とちおとめタルト」(ホール・1684円)が目を引いた。単身世帯向けに少量カットもあるのがうれしい。

「生鮮デリカ」導入

 「ヨークベニマル宇都宮テラス店」は22年8月に開店した。上層階の「カンデオホテルズ宇都宮」や近隣のホテルは出張利用も多く、土産用を含め県産品を豊富に扱っている。駅東地区はランチ需要に対して昼営業している飲食店が少なく、昼時には近隣に勤める会社員や看護師が昼食を買いに訪れる。

 仕事帰りの人たちをターゲットに、同社でもわずかな店舗でしか導入していない半調理品「生鮮デリカ」に力を入れている。簡単に食べられる食品が20~30種類。特に人気が高いのは県産トマトを使用した手作りの「アボカドトマトサラダ」(213円)だという。宇都宮駅東口停留場は店舗の目の前。吉田恒男(よしだつねお)マスター店長(54)は「気軽に寄っていただけるよう、弁当やおつまみをどんどん開発したい」と力を込めた。

専門店並ぶ“商店街”

 JR宇都宮駅の駅ビル「宇都宮パセオ」1階の「えきの市場」は2010年から営業を続けている。青果や鮮魚、精肉など部門ごとに専門店が入り、商店街感覚で買い物を楽しむことができる店作りが特徴だ。厳選した銘柄牛や、東北から仕入れた魚介類など専門店ならではの品が手に入る。

 青果部門にはJAうつのみやが入り、季節ごとに市内産野菜が豊富にそろう。取材時には旬のトマトが20品種以上並んでいた。同店を運営する宇都宮ステーション開発担当者の斎藤麻琴(さいとうまこと)さん(37)のイチオシは、糖度7%以上のトマト「プレミアム7」(1箱・1280円)。他にはない甘さが楽しめるそうだ。

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 調べてみると想像以上に個性が際立っていた3店舗。お気に入りを見つけて食生活をより充実させてみては。

 【お買い物メモ】

 ○ヤオコートナリエ宇都宮店 宇都宮市駅前通り1の4の6▽営業時間 午前9時~午後9時45分▽(問)028.612.7555

 ○ヨークベニマル宇都宮テラス店 宇都宮市宮みらい1の1▽営業時間 午前10時~午後10時▽(問)028.610.2650

 ○えきの市場 宇都宮市川向町1の23▽営業時間 午前10時~午後8時▽(問)028.627.8560

ヨークベニマル宇都宮テラス店がお薦めする「アボカドトマトサラダ」
部門ごとに専門店が入る「えきの市場」

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