宇都宮の高校生5人組バンド 初ライブ実現で「父母に恩返しを」

コンサートを開く「うやむや」のメンバーたち

 宇都宮市内の高校生5人組によるバンド「うやむや」が28日、初めてのコンサートを市文化会館小ホールで開く。友人同士で2年前に結成したが、新型コロナウイルスの影響で発表機会を得られず、5人の保護者の支援で実現した。入場無料。会場では募金をして全額、国連児童基金(ユニセフ)に寄付する。

 メンバーは、いずれも宇都宮高2年でギターとボーカル担当の林慶郁(はやしよしくに)さん(17)、バイオリンとボーカル担当の鶴川夏悠(つるかわかゆう)さん(17)、ベース担当の金子善哉(かねこよしや)さん(17)、ピアノ担当の斎藤悠誠(さいとうゆうま)さん(17)の4人と、ドラムとボーカル担当の作新学院高2年増渕理子(ますぶちりこ)さん(17)。

 これまでコロナ禍で文化祭が中止になるなど発表の機会を失っていた。それでも練習に打ち込む姿を見た保護者たちが協力し、協賛金を集めるなどしてコンサートが実現した。

 28日は午後2時半開演。人気アーティストらの10曲を演奏する。5人は「最高の音楽をたくさんの人に届けたい。特に同世代の人たちはコロナ禍で楽しみも少なかったので、青春の思い出になってほしい」と口をそろえる。

 リーダーの林さんは「私たちはとても幸せ。父母たちに恩返ししたいし、募金をして少しでも世界の子どもたちの役に立ちたい」と話している。

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