日本人も!バルセロナとレアル・マドリーが奪い合ったスター12人

ラ・リーガ第26節、バルセロナ対レアル・マドリーのエル・クラシコがカンプ・ノウで行われる。

ここでは、スペインの二大巨頭が獲得に動いたスターたちをあらためて取り上げてみる。

エンドリッキ

昨年末、レアルが獲得にこぎ着けたブラジルの至宝。

弱冠16歳の彼を引き入れるために支払う移籍金は6000万ユーロ(85億円)とされている(正式加入は18歳になる2024年夏以降)。

バルセロナも彼の獲得を狙っていたクラブのひとつ。チャビ監督が「我々は彼の父親とも、本人とも直接話をしてきた。彼はゴールを決められるし、ドリブルもできる、違いを生み出す残忍な能力を持っている。我々が必要とするタイプの選手だ。我々の選手になることを願っている。決めるのは彼次第だ」と加入を熱望していたほど。

ロベルト・レヴァンドフスキ

昨夏、バイエルン・ミュンヘンからバルセロナに移籍したポーランド代表FW。

彼は2014年にドルトムントからバイエルンにフリー移籍したが、レアルもオファーを提示していた。

2013年末にレアルがレヴァンドフスキに送ったオファーの内容は、契約金1,095万7,650ユーロ(15.5億円)で、2020年6月末までの契約で給与は960万9,590ユーロ(13.6億円)だったとか。

また、レアルへ移籍した際にはバイクやモーターボートに乗ることに加え、スキー、パラグライダー、登山などのアクティビティは禁止という契約内容だったとか。

アントニオ・リュディガー

昨夏、チェルシーからレアルにフリー移籍したドイツ代表DF。

入団会見では、「自分がレアルの選手になるであろうことは分かっていたので、(レアルとリヴァプールが対戦した)CL決勝ではレアルを応援していたし、彼らが優勝したのは本当に嬉しかった」と述べた。

また、「バルセロナからも興味を持たれていたが、(代理人である)兄弟にはレアル以外ではプレーしたくないと伝えた」とも明かしている。

ロナウジーニョ

2003~2008年までプレーしたバルサで世界最高の選手に上り詰めたブラジル代表。

レアルも獲得するチャンスがあったものの、それを断ってしまった。

『EL PAIS』によれば、フロレンティーノ・ペレス会長の関係者が「ブランドとして沈んでしまうほど彼は醜くかったので、獲得する意味はなかった」と述べたとか。

ひどい言い様だが、逃した魚は大きかったといえる。

デイヴィッド・ベッカム

2003年から2007年までレアルでプレーしたイングランド代表。

レアルがロナウジーニョの代わりに獲得したのが、イケメンとして一世を風靡した彼だった。

だが、先に獲得しかけていたのはバルサ。ユナイテッドが「ベッカムとバルサは個人合意に達した」と公式発表していたほど。

しかし、激怒したベッカム側はこの発表を完全否定。当時のバルサは前年6位とCL出場権を失っており、彼はレアルへと移籍した。

ネイマール

2013~2017年までプレーしたバルサで、最強3トップMSNの一角として暴れたブラジル代表。

幼い頃から天才少年として知られており、14歳の時にレアルでトライアルを受けているが、父親がブラジルに留まることを選んだ。

その後もレアルとの事前合意などが報じられるも、結局実現することはなかった。

ジネディーヌ・ジダン

2001年から2006年までレアルでプレーしたフランス代表MF。

彼がまだボルドーにいた頃、当時のバルサ監督だったヨハン・クライフ氏が獲得に乗り出していた。

クライフ本人が「我々はボルドーに連絡した、ジダンは350万ドル(4億円)で獲得できた。だが、私はバルセロナが自分をクビにしないとは確信できなかったので、ジダンたちには待つ必要はないと連絡しなければならなかった」と明かしている。

アンドレス・イニエスタ

バルサ史上歴代3位となる通算674試合に出場したレジェンドは、2018年からヴィッセル神戸でプレーしている。

かつてレアルで監督を務めたベルント・シュスター氏は、イニエスタ、セスク、ダニ・アウヴェス、ダビド・ビジャを2008年に獲得しようとしていたと自伝で明かしている。

イニエスタについては、「バルサとのリリース条項が5000万ユーロ(66億円)に設定されていたイニエスタの獲得話も出ていた。だが、そのアイデアは立ち消えになった」と綴っているそう。

セルヒオ・ラモス

2005~2021年まで所属したレアルで671試合に出場したレジェンド。今となっては驚きだが、バルサに加入していた可能性もあった。

バルサの元幹部であるトニ・フレイシャが「彼がセビージャにいた時、バルサにオファーがあった。我々は彼と契約できただろう」と明かしているのだ。

ただ、ラモスはレアルを選び、バルサはその後にアルゼンチン人DFガブリエル・ミリートを獲得している。

ダニ・アウヴェス

2008~2016年までバルサでプレーしたブラジル代表。

通算391試合に出場し、リオネル・メッシとホットラインを形成するなど一時代を築いた。

「自分はレアルへの移籍がほぼ完了していたことを隠したことはない。運命は変わり、レアルではなくバルサに加入したんだ」と本人が語っており、実はレアル行きが決まりかけていたとか。

ヴィニシウス・ジュニオール

2018年にレアルが4500万ユーロ(59億円)の移籍金でフラメンゴから引き抜いたブラジルの至宝。

移籍するならレアルかバルサという状況だったが、マルセロやカゼミロがいるレアルを選んだと本人が話している。

その後、バルサDFジェラール・ピケが「ヴィニシウスがマドリーに行く前に個人的に話したんだ。その際、彼はバルサと契約が完了したと認めていた」という秘話を暴露した。

久保建英

バルサのカンテラで大きな期待を寄せられていた久保だが、クラブがFIFAから制裁処分を受けたことで日本への帰国を余儀なくされる。

その後、欧州行きが可能になった18歳になって選んだのは、宿敵レアルへの加入だった。

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バルサ側は高額だとして久保の再獲得を躊躇ったというが、ラ・マシアの関係者は「久保の流出は長い年月のおけるバルセロナの最悪ミス」と嘆いているとか。

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