フードジャーナリストが本気で選ぶ地方の美食・函館編【はんつ遠藤の全国本気グルメ】

こんにちは!フードジャーナリストの、はんつ遠藤です。

僕は仕事がら毎年全国各地に伺います。20数年で取材に伺った飲食店は1万軒を超えました。さまざまな地に素晴らしき飲食店が目白押しの昨今、旅行や仕事で訪れても、どこに行って良いか分からない。そんな声も聞こえてきます。

はんつ遠藤の全国本気グルメ。第2回は北海道・函館!(第1回・札幌編はこちら

魚さんこ(ぎょさんこ)

函館といえば市場が有名ゆえに、海産物も豊富です。駅前「函館朝市」にある「いくら亭」の函館大漁丼やはこだて自由市場「市場亭」とか「COFFEEマルシェ」の海鮮丼なども魅力ですが、イチオシは味も良し、接客も良しの、海鮮を主体とした居酒屋「魚さんこ」。楽しさも随所から伝わります。お刺身だけでも25~30種類。特におススメは「どんこ刺し」。キモを醤油に溶かして刺身とともに。蟹、海老、焼魚、肉料理など幅広いメニューです。

住所:北海道函館市若松町19-3

電話番号:0138-22-0008

とり藤(とりふじ)

函館駅から約6キロ、五稜郭よりさらに北方の隠れ家的やきとり店ですが、常連客も多くて大盛況ゆえに予約推奨。昭和の佇まいが色濃く残る雰囲気も魅力です。「豚精(豚串)」「鳥精(鳥串)」など鮮度の良い生を仕入れるため、美味しさが格別。濃いめのみそ風味の「みそ串ホルモン」や、「つくね」「レバー」「牛サガリ」なども安定の美味しさ。しかも大ぶりなポーションなのも嬉しいです。炭火で焼き上げるゆえの香ばしさもたまりません。

住所:北海道函館市中道2-31-12

電話番号:0138-53-9300(予約推奨)

cafe&deli MARUSEN(マルセン)

1932年に建てられたニチロ漁業の社屋ビル2号館を活かしたカフェレストランです。天井の高い、広々とした空間に、テーブル席が並び、ピアノまで。また、函館を舞台とした数々の作品を残した森田芳光監督のメモリアルスペースもあり、直筆原稿や愛用眼鏡、台本、ペン、好きだった音楽、本など、想い出の品々が飾られています。コーヒーなどドリンクのほか、プレートランチや各種サンドも。テイクアウトのパンやデリカテッセンも評判です。

住所:北海道函館市大手町5-10 ニチロビル 1F

電話番号:0138-85-8545

唐草館(からくさかん)

1922年の洋風建築を活かしたフランス料理店です。オーナーシェフの丹崎 仁さんは、東京六本木の名店「オー・シザーブル」(閉店)で腕を磨き、渡仏もした実力派。ディナーももちろん良いですが、ランチの3,300円(税込)コースがイチオシ。オードブルに始まり、季節のスープ、お好きなメインディッシュ、ワゴンデザートと美味なる逸品が続きます。ワインは店内のカーブで約200種類だそう。ソムリエでもあるマダムがセレクトしてくださいます。

住所:北海道函館市青柳町21-23

電話番号:0138-24-5585(予約必須)

レストラン バスク

1981年創業、日本屈指の老舗スペイン料理店です。オーナーシェフの深谷宏治さんは函館の出身で東京理科大の大学院で助手をした後に、スペインで料理を習うという珍しい経歴。スペイン料理界第一人者ルイス・イリサール氏についてバスク料理を中心に修行なさったそう。2,000円台からのランチコースも良いですし、6,000円台からのディナーコースも魅力。昼夜ともにピンチョスコースも。函館食材や自家栽培野菜などのこだわりも素敵です。

住所:北海道函館市松陰町1-4

電話番号:0138-56-1570(予約必須)

■プロフィール

はんつ遠藤

1966年東京生まれ。早稲田大学卒。不動産会社勤務を退職後、海外旅行雑誌のライターを経て、フードジャーナリスト&C級ホテル評論家に。飲食店取材軒数は1万軒を超える。主な連載は「週刊大衆」「東洋経済オンライン」など。著書は「取材拒否の激うまラーメン店」(廣済堂出版)など27冊

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