川崎フロンターレが野戦病院に…今季負傷者まとめ

川崎フロンターレは19日、大島僚太と山村和也が負傷したと公式サイト上で発表した。

大島は11日の新潟戦で左ハムストリングス筋肉離れとなり、受傷した11日から全治4週程度を要する見込み。山村も新潟戦で右ハムストリングス筋肉離れを負い、受傷した11日から全治4週程度を要する見込みとなった。

これまで川崎は負傷者が続出しており、“野戦病院”状態に追い込まれている。今シーズン川崎がリリースした負傷者8人をまとめた。

レアンドロ・ダミアン

発表日:1月4日

受傷か所:右足関節外側靭帯損傷、右足関節インピンジメント症候群、右足関節内遊離体

全治:全治10週程度を要する見込(手術日12月28日より)

復帰戦:未定

今年初めに帰国中のブラジルにて右足関節の手術により、レアンドロの来日およびチームへの合流が遅れると発表された。J1通算115試合50得点の点取り屋の離脱は、深刻な得点不足を引き起こしている。昨季は23試合5得点だったものの、高い技術により前線での起点やマークを引きつけるプレーは秀逸だった。今季チームは得点数が18チーム中15番目と苦しんでいる要因の一つにレアンドロの欠場が響いている。

小林悠

発表日:1月15日

受傷か所:左第5趾基節骨骨折

全治:全治8~10週程度を要する見込(受傷日1月13日より)

復帰戦:C大阪戦(3月18日)

川崎のレジェンド小林も負傷に苦しんでいた。トレーニング中に負傷し、左第5趾基節骨骨折を負い長期離脱に…。天性のゴールの嗅覚、鋭い動き出し、ゴールを逆算したようなポジショニングはまさに芸術的。ほしいところで得点してくれる勝負強さも兼ね備えたストライカーの不在は、チームにとって大きな打撃となった。それでも18日に行われたC大阪戦で途中出場復帰を果たした。これからの巻き返しに、この男の活躍は必要不可欠だ。

家長昭博

発表日:1月30日

受傷か所:左足関節外側靭帯損傷

全治:全治3~4週程度を要する見込(受傷日1月25日より)

復帰戦:横浜FM戦(2月17日)

1月30日に激震が走った。昨季チーム最多タイの12得点を挙げた家長の負傷離脱が発表されたからだ。トレーニング中に、左足関節外側靭帯を損傷。今季開幕に間に合うのか不安視されていたが、ファンの不安を一蹴。開幕横浜FM戦では先発出場し、前半終了まで出場。その後は第2節鹿島戦ではチームを救う決勝弾を挙げ、チームを支え続けている。背番号41の得点力、創造性、献身性がなければチームは成り立たない。

登里享平

発表日:2月18日

受傷か所:左ヒラメ筋肉離れ

全治:全治5週程度を要する見込(受傷日2月11日より)

復帰戦:C大阪戦(3月18日)

チームのムードメイカーもケガに悩まされた。トレーニング中に左ヒラメ筋を肉離れし、シーズン開幕直前に痛恨の一時離脱を強いられた。大胆不敵な攻撃参加に精度の高い左足が攻撃のアクセントになっており、守れば粘り強い守備を見せていただけに登里の不在は手痛かった。それでも3月18日のC大阪戦にスタメンフル出場で完全復帰。彼の活躍でチームの成績を上り調子にしたいところだ。

車屋紳太郎

発表日:2月22日

受傷か所:右ハムストリング肉離れ

全治:全治6週程度を要する見込(受傷日2月17日より)

復帰戦:未定

ほぼ全ての守備的ポジションをこなしてしまう川崎の守備職人もケガに泣いた。開幕横浜FM戦で右ハムストリングを肉離れにより途中交代した。かゆいところに手が届くように、複数ポジションをこなしつつ、献身的なプレーでチームを支え続けたユーティリティプレーヤーの不在は守備の綻びにつながっている。現在もDFの離脱が相次いでいるため、車屋の復帰が待ち遠しい。

ジェジエウ

発表日:3月10日

受傷か所:左膝外側半月板損傷

全治:ブラジルに帰国し治療を行う予定

復帰戦:未定

不幸なニュースは続くもので、ジェジエウの離脱はサポーター間で阿鼻叫喚となった。湘南戦で左膝外側半月板を損傷した。リリースではブラジルで帰国して治療を行う予定と書いており、復帰が見込まれる全治期間は書かれていなかった。これまで川崎の巨大な壁として屈強なアタッカーを阻止してきただけに、DFの離脱が相次ぐ川崎にとって泣きっ面に蜂だ…。また最終ラインでダイナミックな守備を見せるジェジエウの勇姿を早く観たい。

大島僚太

発表日:3月19日

受傷か所:左ハムストリングス筋肉離れ

全治:全治4週程度を要する見込(受傷日3月11日より)

復帰戦:未定

ケガに泣かされ続ける天才は、またもケガに襲われた。新潟戦に先発出場した大島は前半19分に途中交代。左ハムストリングスの筋肉離れより、戦線から離脱してしまった。比類なきサッカーセンス、創造性あふれるゲームメイク、受け手が気持ちよくプレーできる繊細なパスで川崎の攻撃をけん引してきたが、度重なる負傷に苦しみ続けてきた。怪我がなければ…とよくいわれる天才の復帰が待ち遠しい。

山村和也

発表日:3月19日

受傷か所:右ハムストリングス筋肉離れ

全治:全治4週程度を要する見込(受傷日3月11日より)

復帰戦:未定

FW、中盤、DFと中央のポジションをマルチにこなす山村の離脱を一言で表すとしたら「激痛」以外の言葉が見当たらない。

新潟戦に右CBで先発出場をするも、右ハムストリングスの肉離れにより前半終了で途中交代。車屋、ジェジエウの離脱が相次いでいるだけに、山村の負傷で緊急事態に陥っている。

ジェジエウの負傷により、3月13日にJ2千葉へ育成型期限付き移籍で貸し出していた田邉秀斗を呼び戻すほどまずい状況となっている。現在本職のCBは大南拓磨、田邉、高卒ルーキーの高井幸大のみ。

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高卒ルーキーの松長根悠仁、佐々木旭、山根視来とCBをプレーできる選手はいるにはいるが、本職で経験値がある選手は大南だけ。危急存亡といえる壊滅的な状況を何とか脱したい。

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