近畿大学と神戸大学が法曹養成連携協定を締結 標準より2年早い最短5年で司法試験の受験が可能に

近畿大学と神戸大学は、法曹養成に向けた一貫教育を目的として、法曹養成連携協定を締結した。

2020年4月に施行された「法科大学院の教育と司法試験等の連携等に関する法律等の一部を改正する法律」などに基づき、同月から、主に法学部において「法曹コース」(連携法曹基礎課程)を設けることが可能となった。法学部と法曹養成連携協定を結ぶ法科大学院が一貫的に接続する体系的な教育課程を編成することで、法曹を志望する学生に対して、学部の段階から効果的な教育を行うことを目的としている。

これに基づき、近畿大学と神戸大学は法曹養成連携協定を締結し、文部科学大臣から認定を受けた。2023年度より、近畿大学法学部「法曹コース」は神戸大学法科大学院(大学院法学研究科実務法律専攻)と連携し、法曹養成に向けて一貫した教育を行う。近畿大学としては初の、神戸大学法科大学院としては神戸大学、同志社大学、立命館大学、熊本大学、鹿児島大学、新潟大学に続く7校目の協定締結となる。

近畿大学法学部「法曹コース」在学中に法科大学院1年次に相当する基礎的な法律知識等を早期に修得することで、神戸大学法科大学院「法曹コース生特別入試(5年一貫型・一般枠)」を受験することが可能。この制度を使うことで、近畿大学入学から最短5年目(法学部3年+法科大学院2年在学中受験)に司法試験を受験することができ、これまでの標準的な期間である7年目(法学部4年+法科大学院2年修了後受験)よりも2年早く合格を目指すことができる。

両校はこの連携協定によって、社会に貢献できる法曹を養成するとともに、資格を得るまでの学生の時間的、経済的な負担を軽減することを目指す。

参考:【近畿大学】近畿大学と神戸大学が法曹養成連携協定を締結 近畿大学入学から最短5年で司法試験の受験が可能に

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