上田桃子が8打差逆転負けに涙 “悪夢”の後半「自分でも分かんない」

4打差からスタートし、一時は8打のリードを得たが守れなかった(撮影/奥田泰也)

◇国内女子◇Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント 最終日(19日)◇鹿児島高牧CC(鹿児島)◇6419yd(パー72)

晴れやかな笑顔がみるみると曇っていった。4打差トップで最終日を迎えた上田桃子は出だしから5連続バーディを奪ったが、そこから3ボギー、2ダブルボギーの「74」と失速。一時は2位との差を8打まで広げたが、通算11アンダー3位に終わりツアー18勝目を逃した。

絶好のスタートを切り、余裕で逃げ切るかと思われた。しかし、8番でボギーを喫し、11番は3打目がバンカーにつかまってダブルボギー。13番パー5もティショットが左の林へ飛び込み、ダブルボギーをたたいた。

ショットの安定感を欠いた(撮影/奥田泰也)

「後半はバタバタしてしまった。集中力を戻すのが難しかった。決め切れない。やること、やることうまくいかない感じになった」と「42」(パー36)を喫した“悪夢”のバックナインを振り返った。

昨年11月の「TOTOジャパンクラシック」、翌週「伊藤園レディス」も首位で最終日を迎えた。いずれもオーバーパーをたたいて、優勝を逃していた。

最終日に課題を抱える(撮影/奥田泰也)

「調子自体は後半も悪くなかったが、いいショットを打ってもラフに行く。ちょっと自分でも分かんない。フィーリングが悪くなったというよりは集中力が欠けた気はします」

ホールアウト後は涙を流しながらファンにサイン。リベンジへ気持ちを奮い立たせた。(鹿児島県姶良市/玉木充)

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