海に沈むごみ 底引き網で回収 笠岡諸島周辺で漁師ら、浜も清掃

底引き網で空き缶などを引き揚げる漁師たち=笠岡市沖

 笠岡地区漁業連絡協議会などは19日、笠岡市の笠岡諸島周辺で、海底に沈んだり、海岸に打ち上げられたりしたごみの回収活動に取り組んだ。

 地元漁師やボランティアら約130人が白石島に集合。漁師たちは水深15メートルほどの周辺海域で底引き網漁船5隻を走らせ、空き缶やペットボトルなどを引き揚げた。ボランティアたちは、崖や木々に囲まれて普段立ち入れない浜に船で上陸、発泡スチロール容器やビニール袋などを拾った。

 午前10時から1時間余りで、30リットルのごみ袋約300袋分を回収した。同協議会の井本瀧雄会長は「漂着ごみは時間内では拾いきれないほどあった。ごみ削減に向けたさらなる啓発が必要だと感じた」と話した。

 豊かな海づくりに向け、同協議会が2016年に行政や地元企業などと結んだ協定に基づく活動の一環。海ごみの回収は場所を変えながら年2回行っている。

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