デグロムがオープン戦初登板で快投 途中出場の筒香は1打数0安打

レンジャーズのミッチ・ガーバーは自分のキャリアでバッテリーを組んだ最高の投手を考えるとき、ホセ・ベリオスや前田健太の名前を思い浮かべていた。しかし、どうやらその名前は上書きされたようだ。日本時間3月20日、レンジャーズ期待の新戦力ジェイコブ・デグロムがオープン戦初登板。マリナーズ戦に先発して3イニングを投げ、被安打2、奪三振4、無四球、無失点の快投を披露した。デグロムの好投もあり、レンジャーズは2対1で勝利。デグロムにはオープン戦初勝利(0敗、防御率0.00)が記録されている。

デグロムは100マイルを2度記録し、速球はコンスタントに97~99マイルを計測。1回表一死からジャレッド・ケルニックに三塁打を浴びたものの、後続を二者連続三振に仕留めてピンチを切り抜け、2回表は危なげなく三者凡退に抑えた。3回表は先頭のメイソン・マッコイにヒットを許したが、後続3人を抑えて無失点。前の打席で三塁打を許したケルニックを見逃し三振に仕留め、サイ・ヤング賞2度の意地を見せた。

34球(うちストライク28球)で3イニングを投げ切ったデグロムだが、ブルース・ボウチー監督によると、もっと多くの球数を投げさせる予定だったという。デグロムがあまりにも効率的にアウトを重ねていったため、不足した球数は降板後にブルペンで消化する形となった。左脇腹の張りで調整が遅れていたデグロムだが、「いい感じで投げられた」と満足のいくオープン戦初登板になったようだ。

女房役を務めたガーバーは「先発投手陣は一流だと思う。彼らの球を受けるのは楽しいよ」とデグロム、ネイサン・イオバルディ、アンドリュー・ヒーニーらが加入した今季の先発投手陣に大きな手応えを感じている。「ヒーニーとはまだバッテリーを組んでいないけれど、ジョン・グレイはここ数年で最も状態がよさそうだ。デグロムはまだベストの状態じゃないみたいだけれど、受けていて本当に楽しかった」とガーバー。レンジャーズの先発投手陣は故障さえなければメジャー最高クラスとも言われており、他球団にとって大きな脅威となりそうだ。

レンジャーズの筒香嘉智は6回表の守備から途中出場。7回裏に回ってきた打席でファーストゴロに倒れ、1打数0安打でオープン戦の打率は3割ちょうどとなっている。

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