
京都外国語大学(京都市右京区)の学生たちが、連携協定を結ぶ和歌山県中部の美浜町をイメージした特製のあめを開発し、18日に中京区のギャラリーカフェでお披露目した。海を題材にした色鮮やかな商品で、お土産として観光振興にもつなげたいという。
同大学と美浜町はまちづくりなどで連携しており、国際貢献学部の約10人が企画。海沿いの自然豊かな町だが、県内で最も観光客が少ないことや少子高齢化が深刻なことをフィールドワークなどを通じて知り、起爆剤となる看板商品を作ることにした。
開発したのは、水あめとキャンディーの2種類。水あめは浜から望む夕焼けなどを表現し、再利用できるガラス製の瓶とスプーンを採用した。キャンディーは、砂浜に打ち上げられたガラス片をイメージした。あめの老舗「今西製菓」(下京区)をはじめ、企業や現地の人の協力も得た。この日はクラッカーや果物に水あめをかけた軽食などが用意され、訪れた人が味わっていた。3年今井亮太朗さん(21)は「商品を手にすることで自然豊かな美浜町に興味を持ってもらいたい」と話した。