サクランボピンクで表彰台を目指す秋吉耕佑「結果で恩返しできるように、しっかり組み立てていきたい」/全日本ロード

 秋吉耕佑が2020年に自身のチームを立ち上げ、2021年から山形県天童市にある村山運送がメインスポンサーとなったと同時にチームのベースも山形に置いているMurayamaUnso.Honda Dream.K.W。2023年シーズンも全日本ロードレース選手権JSB1000クラスに秋吉がフル参戦。開幕戦モビリティリゾートもてぎは、今野由寛が、第2戦鈴鹿2&4レースには出口修がスポット参戦する。

「2020年にチームを立ち上げてから紆余曲折ありながらも村山運送さんを始め、多くの皆さんに支えていただき、今年もレース活動を続けることができています。今シーズンこそ結果で恩返しできるように、しっかり組み立てていきたいと思っています」

2022全日本ロード:秋吉耕佑(Murayama.Honda Dream.RT)

 昨年は、モビリティリゾートもてぎで行われた開幕戦の公式予選でマシントラブルが原因で転倒し両足を骨折する重傷を負う。今野と出口が参戦するが、マシンセットが思うように進まず、第4戦SUGOでは、事前テストを走ることができなかった秋吉が強行出場し、2レースとも完走しポイントを得た。

 チームとして初参戦した鈴鹿8耐からHRCキットECUを使うことを決断したこともあり、本番までの短期間では戦闘力を上げることができなかったが、シーズン後半戦に入り、マシンの方向性が見えて来ると、ようやく秋吉本来の走りが見られるようになってきていた。

 秋吉は「昨年は開幕戦で負傷したのが痛かったですね。シーズン後半戦に入り調子も上向きになってきたので、2023年シーズンは、昨年のデータを生かし着実に速さを積み上げて行こうと思っています。村山社長が山形の皆さんに声をかけてくださり、応援の輪が広がっています。皆さんの想いを乗せて走ります」と意気込んだ。

2023年にMurayamaUnso.Honda Dream.K.Wが使用するホンダCBR1000RR-R

 マシンのカラーリングは昨年のブルーからピンクに一新。これは、山形の名産であるサクランボを模しているそうだ。山形からモータースポーツを盛り上げる活動も積極的に行っていくという。

 鈴鹿8耐にも今野と出口と組む予定。まずはトライアウト1stステージとなる鈴鹿2&4のレース1でしっかり出場権を獲っておきたいところだ。

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