岡山市 小中高校でマスク求めず 4月から基本方針 着脱は強制せず

 岡山市は20日、新型コロナウイルス対策本部会議を庁内で開き、市立小中高校では4月1日以降、児童生徒や教職員にマスク着用を求めないことを基本とする方針を確認した。

 文部科学省の方針を受けた措置で、市教委は22日付で各校へ一斉に通知する。

 通知では、対面式のグループワークや合唱でもマスク着用を求めず、常時換気を行うよう要請。グループワークは少人数で実施し、合唱は近距離で向かい合う発声は控えてもらう。入学式での国歌、校歌斉唱時も着用は不要とし、保護者や来賓はノーマスクで参加できるとした。

 健康上の理由や基礎疾患で不安を抱く児童生徒らへの配慮として、マスクの着脱を強制しないことや、マスクの有無による差別が起きないよう指導するといった留意事項も記載している。

 大森雅夫市長は「子どもたちは今までマスクで顔を隠して会話していたが、ようやく普段の姿に戻る。より活発なコミュニケーションが交わされると期待している」と述べた。

 対策本部会議ではこの他、新型コロナワクチンについて、オミクロン株派生型「BA・4」「BA・5」に対応した5~11歳の子ども用ワクチンの接種を23日から、体制の整った医療機関で順次開始することも確認した。

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