てんかんに理解を 五重塔が紫色に シンボルカラーにライトアップ

紫色にライトアップされた備中国分寺五重塔=20日午後6時52分

 てんかんへの正しい理解と患者への寄り添いを呼びかける「パープルデー」(26日)を前に、国重要文化財・備中国分寺五重塔(総社市上林)で20日、塔をシンボルカラーの紫色に染めるライトアップが始まった。26日まで。

 医師や患者らでつくる岡山県てんかん治療医療連携協議会が企画。夕暮れとともに照明が点灯されると、次第に明るさを失う空と対照的に、そびえ立つ塔が紫色に浮かんだ。

 パープルデーは、自らのてんかんを打ち明けるのに葛藤したカナダの少女が「悩みは一人だけではないと伝えたい」との願いを込めて始めたとされ、紫色は少女が好んだという。国内外で啓発イベントが行われ、五重塔のライトアップは26日までの毎日午後6時~10時に行われる。

 同協議会は「いわれなき偏見や差別で苦しい思いをしている人もいる。病気を正しく理解し、患者を応援してほしい」としている。

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