行方不明の80歳女性を保護 三浦の会社員女性に感謝状 車で帰宅途中、道路を1人で歩く女性、話しかけたものの…

平林署長(右)から感謝状を受け取る進藤さん=20日、三崎署

 神奈川県警三崎署は20日、行方が分からなくなっていた高齢女性を適切に保護したとして、三浦市初声町三戸の会社員進藤沙耶香さん(41)に感謝状を贈った。

 署によると、4日午後6時ごろ、同市南下浦町上宮田に住む女性(80)の家族から捜索願が出され、署で捜していた。

 進藤さんは同日午後8時50分ごろ、車で帰宅途中、自宅近くの道路を1人で歩いていた女性を追い抜いた。再び戻って女性に話しかけたが話がかみ合わないため、心配になって署まで送り届けた。保護された場所は、女性の自宅から約2キロ離れていた。

 感謝状を手渡した平林貴志署長は「あのような場面で声をかけるのは勇気がいること。発見が遅れれば事故に巻き込まれる恐れもあった」と進藤さんの行為をたたえた。進藤さんは「当然のことをしただけだが、役に立てて良かった」と話していた。

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