「茂木幹事長からも言葉いただいた」比例転出の新谷正義衆院議員 “コスタリカ合意” 成立を地元で熱弁

衆議院の区割り見直しで現在、7つある広島の小選挙区は1つ減って6つとなります。

次の選挙で、小選挙区ではなく比例区にまわることになった自民党の 新谷正義 議員は、次の次は小選挙区にまわる確認を茂木幹事長からも得ていると主張しています。

19日、バイパス開通式典で同席した現在の広島4区選出・新谷正義 議員と広島5区選出・寺田稔 議員。

新しい広島4区は、候補者調整の結果、寺田議員が支部長に選ばれ、新谷議員は比例区にまわることが先週、発表されていました。

新谷正義 議員
「覚書を交わすときに私からお話をして、茂木幹事長から交代交代で小選挙区で立候補する趣旨の発言があったところであります」

新谷議員は18日、東広島市で支援者に対し候補者調整の経緯などを報告。「次の次は自分が小選挙区に回る合意が成立している」とし、引き続き地元で活動を続けていく決意を表明しました。

新谷議員によると、14日、自民党本部で茂木幹事長、森山選挙対策委員長、寺田稔議員がいる場でコスタリカ方式の確認を取ったということです。

コスタリカ方式とは、選挙ごとに小選挙区と比例区の候補者を入れ替えるやり方です。

新谷正義 議員
「口頭でも私はコスタリカだということは確認させていただいている、また幹事長からもお言葉をいただいておるところでもあります」

覚書には、コスタリカ方式と明記はされてはいませんが、次の次の選挙も相互に連携して両者の当選を目指すという内容で、その場の4人が署名しました。

この前日には茂木幹事長から電話でもコスタリカ方式の採用を伝えられたといいます。

寺田稔 議員
Q.コスタリカみたいな話は一切出ていないと?
「それは聞いておりません」

一方、寺田議員は、次の次は未定としています。

森山選対委員長も「次の次のことは我々の権限外。その時期になったときに関係者で協議をいただくということだと思う」と報道陣に対し説明。現時点でのコスタリカ方式の合意の有無には踏み込みませんでした。

新谷正義 議員
「予定としては今、コスタリカは成立しているものと考えております」

コスタリカ方式の合意がなければ、比例区に回る決定に納得しなかったと語る新谷議員―。合意成立の有無をめぐる今回の事態は、現職同士の選挙区調整の難しさを物語っています。

広島4区では、野党からは今のところ、日本維新の会が 空本誠喜 議員の擁立を決めています。

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