岩手が誇る四季の舞勢揃い 盛岡で民俗芸能祭、7団体が参加

客席に躍り出た山田境田虎舞

 2022年度の「岩手の民俗芸能祭 祈りの郷(さと)・四季に舞う」(県民俗芸能団体協議会主催)は19日、盛岡市永井のキャラホールで開かれ、来場者約650人が県内各地で受け継がれる祈りの舞を堪能した。

 冬、春、夏、秋と章立てし、四季折々の民俗芸能を届ける趣向。順に小田代神楽(奥州市)、滝沢駒踊り(滝沢市)、青笹町しし踊り(遠野市)、山田境田虎舞(山田町)、盛岡さんさ踊り清流(盛岡市)、早池峰岳神楽(花巻市)、岩崎鬼剣舞(北上市)が出演した。

 山田境田虎舞は虎が荒れ狂うさまを表す「跳ね虎」など3演目を披露。軽快なおはやしに乗って舞う虎が客席にも飛び出し、喝采を浴びた。保存会の小原裕毅会長(50)は「商売繁盛、大漁万作、家内安全を祈願して舞った。歓声が力になった」と充実の表情を浮かべた。

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