“最後”のWGC 松山英樹はマッチプレーで好調マックス・ホマらと激突

前年大会はスコッティ・シェフラーが制した(Gregory Shamus/Getty Images)

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ・マッチプレー 事前情報◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

PGAツアーの年間スケジュールで唯一となるマッチプレーが22日(水)に開幕する。1999年にスタートした世界選手権シリーズ(WGC)の一角を担い、2016年からはテキサス州オースティンCCに舞台を移したが、今大会が最後のWGCになるとみられている。

今回はPGAツアーがトップ選手の出場を求める「昇格大会」にも指定され、有資格者の欠場はジャスティン・トーマスとジャスティン・ローズ(イングランド)のみ。世界ランキング上位の64人が賞金総額2000万ドル(約26億2000万円)をかけ、5日間で最大7マッチを戦う。

19日付の世界ランクに基づいて出場選手のシード順を決定。グループステージは4人ずつの16組で初日から3日間の総当たり戦を行う。勝ち=1pt、引き分け=0.5ptとなり、3試合を終えて各組1位が決勝トーナメントに進む。フェデックスカップポイント550ptもかかるマッチプレー王者に輝くためには、週末2日間で4連勝が求められる。

昨年はスコッティ・シェフラーが2021年大会の決勝で敗れたリベンジを果たし、初の世界ランク1位戴冠を決めた。2週前の「ザ・プレーヤーズ選手権」を制してナンバーワンに返り咲いた勢いのまま、地元テキサスで連覇に挑む。トム・キム(韓国)、カート・キタヤマ、サヒス・ティーガラら初出場は13人となった

松山英樹(右)はウェーティング2番手で会場入りした比嘉一貴と練習ラウンド(撮影/亀山泰宏)

4月のメジャー初戦「マスターズ」が2週後に迫る中、松山英樹は2年ぶりの出場。グループステージは今季2勝でフェデックスカップポイントランキング2位と好調のマックス・ホマ、2019年大会優勝のケビン・キズナー、ジャスティン・サーと同組に入った。

昨季日本ツアー賞金王の比嘉一貴はウェーティング2番手のまま海を渡ってきた。フィールド入りがかなわなくても、次週「バレロテキサスオープン」(テキサス州TPCサンアントニオ)にスポット参戦して初のオーガスタに乗り込む予定だ。

■ グループステージの組み合わせ(総当たり戦)

【グループ1】
スコッティ・シェフラー、トム・キム、アレックス・ノレン、デービス・ライリー
【グループ2】
ジョン・ラーム、ビリー・ホーシェル、キース・ミッチェル、リッキー・ファウラー
【グループ3】
ロリー・マキロイ、キーガン・ブラッドリー、デニー・マッカーシー、スコット・ストーリングス
【グループ4】
パトリック・カントレー、ブライアン・ハーマン、イ・キョンフン、ニック・テイラー
【グループ5】
マックス・ホマ、松山英樹、ケビン・キズナー、ジャスティン・サー
【グループ6】
ザンダー・シャウフェレ、トム・ホジー、アーロン・ワイズ、キャメロン・デービス
【グループ7】
ウィル・ザラトリス、ライアン・フォックス、ハリス・イングリッシュ、アンドリュー・パットナム
【グループ8】
ビクトル・ホブラン、クリス・カーク、キム・シウー、マット・クーチャー
【グループ9】
コリン・モリカワ、ジェイソン・デイ、アダム・スベンソン、ビクトル・ペレス
【グループ10】
トニー・フィナウ、カート・キタヤマ、アドリアン・メロンク、クリスティアン・ベゾイデンハウト
【グループ11】
マシュー・フィッツパトリック、サヒス・ティーガラ、ミンウ・リー、J.J.スポーン
【グループ12】
ジョーダン・スピース、シェーン・ローリー、テイラー・モンゴメリー、マッケンジー・ヒューズ
【グループ13】
サム・バーンズ、シーマス・パワー、アダム・スコット、アダム・ハドウィン
【グループ14】
ティレル・ハットン、ラッセル・ヘンリー、ルーカス・ハーバート、ベン・グリフィン
【グループ15】
キャメロン・ヤング、セップ・ストライカ、コーリー・コナーズ、デービス・トンプソン
【グループ16】
イム・ソンジェ、トミー・フリートウッド、J.T.ポストン、マーベリック・マクネリ

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