石橋初戦、速球崩せず 能代松陽(秋田)に0-3 センバツ甲子園

甲子園初勝利を逃し、悔しさをにじませて引き揚げる石橋ナイン=21日午前10時55分、兵庫県西宮市の甲子園球場

 第95回選抜高校野球大会は21日、2回戦3試合を行い、21世紀枠で初出場した石橋は同じく初出場の能代松陽(秋田)に0-3で敗れ初勝利はならなかった。

 石橋は打線が2安打に抑えられた。三回は無死走者なしから亀井将広(かめいまさひろ)が遊撃内野安打を放ち甲子園でのチーム初安打を記録。その後、犠打などで2死三塁の好機をつくったが次打者が打ち取られた。八回は1死から原佑太(はらゆうた)が投手のグラブをはじく内野安打で出塁したが後が続かず。140キロを超える直球と切れのある変化球を駆使する相手の好投手の前に最後まで得点を奪えなかった。

 投手陣は先発した1年生右腕入江祥太(いりえしょうた)が七回まで1失点に抑えた。八回に連続安打を許し、無死一、二塁でマウンドを譲るまで粘りの投球を見せた。2番手で登板した主戦左腕藤巻翔汰(ふじまきしょうた)は2死二、三塁から味方の失策絡みで2点を奪われたが、その後は無失点で切り抜けた。

約3千人の大応援団を背に甲子園の舞台に立った石橋ナイン=21日午前9時、兵庫県西宮市の甲子園球場

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