さがみはら若手落語選手権、春風亭朝枝さん初出場で栄冠「自分の落語、精いっぱい演じた」

優勝トロフィーを手に、笑顔を見せる春風亭朝枝さん=杜のホールはしもと

 二つ目の落語家が話芸を競い合う「第22回さがみはら若手落語家選手権」の本選会が19日、杜のホールはしもと(相模原市緑区)で開かれ、春風亭朝枝(ちょうし)さん(36)が優勝した。初出場で栄冠を勝ち取った朝枝さんは「今の自分の落語を精いっぱい演じた。受賞できてすごくうれしい」と喜んだ。

 朝枝さんは、兄弟子の春風亭一之輔さんから教わった演目「普段の袴(はかま)」を披露した。

 粋で品のある侍のたたずまいに感心し、自分でもまねてみようと思い付いた町人の滑稽でひたむきな様を口演。「町人が一生懸命頑張る姿が魅力」(朝枝さん)の演目で、登場人物の声色を丁寧に演じ分け、絶妙な間と表情で観客の笑いを誘った。朝枝さんは「このような賞をもらうのは初めて。もっとたくさんの話を覚えて、お客さんに喜んでもらえるよう芸を磨きたい」とさらなる活躍を誓った。

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