22日(水)の天気 貴重な晴れ間で広く5月並みの陽気 再び下り坂の西日本太平洋側は雨具があると安心

 きょう22日(水)は、全国的に晴れる所が多く、広く5月並みの初夏を感じさせる陽気となりそうだ。ただ、晴れる時間はカウントダウン。明け方に沖縄で猛烈な雨を降らせた前線が次第に北上し、夜になると西日本は太平洋側を中心に雨が降り出す見込み。あす23日(木)以降は、全国的に曇りや雨が続く見通しなので、きょうの貴重な晴れ間を有効に活用したい。

貴重な晴れ間で気温上昇 大阪は今年初の夏日か

 朝晩は曇る所があるが、昼間は北日本を中心に、東日本、西日本でも広く青空が広がる見込み。
 最高気温は5月並みの所が多く、季節先取りの初夏を感じさせるような陽気となりそうだ。特に、晴れ間が戻る西日本では、きのうよりも気温が大幅に高くなる。大阪は25℃、近畿は他の地点でも25℃に届いて、今年初の夏日となる見通しで、3月としては記録的な暖かさとなる可能性もある。全国的に、昼間は薄着で過ごせる所が多いが、油断せず紫外線に気を付けたい。また、花粉対策も引き続き必要となる。

沖縄で明け方に線状降水帯 前線北上で西から下り坂

 沖縄本島北部では、線状降水帯による非常に激しい雨が降り続き、命に危険が及ぶような災害発生の危険度が急激に高まっているとして、午前3時29分に線状降水帯発生情報が発表された。明け方のうちに、発達した雨雲は海上に抜ける見通しだが、朝のうちは土砂災害などに厳重な警戒が必要だ。

 雨を降らせた要因の一つとなる前線が、あすにかけて北上するため、西日本では早くも天気が下り坂。夜には九州や四国で雨の降り出す所が多くなり、太平洋側では雷を伴う所もある見込み。

花見日和はしばらく休止 気温の変化にも注意

 あすは、前線が本州まで北上し、前線上の低気圧が西日本を通過する見込み。このため、雨の範囲が東北まで広がり、東海から西の太平洋側では雷を伴った激しい雨の降る所もありそうだ。その後も、週末にかけて全国的に曇りや雨のぐずついた天気が続き、桜が見頃を迎える地域でも花見にはあいにくの天気となる見込み。

 また、季節先取りの暖かさも続かず、週末には全国的に平年並みの気温に戻りそうだ。気温の変化も大きくなるので服装などで上手く調節し、年度末に体調を崩さないよう気を付けたい。

(気象予報士・海老原美代子)

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