8強入りで滑り込みなるか ファウラーは3年ぶりマスターズへ「必要なら何でもやる」

ファウラーはグループステージ初戦で世界ランク2位のラームと対戦する(撮影/亀山泰宏)

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ・マッチプレー 事前(21日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

今季メジャー初戦「マスターズ」(ジョージア州オーガスタナショナルGC)が2週後に迫り、土壇場で滑り込みを狙う選手たちのチャンスも限られる状況となってきた。切符獲得に残されたルートは3つ。今大会、もしくは次週「バレロテキサスオープン」(テキサス州TPCサンアントニオ キャニオンズコース)で優勝するか、大会前週3月27日付の世界ランキングで50位以内に入るしかない。

世界ランク59位のリッキー・ファウラーも、3年ぶりの出場を諦めていない。「短期的な目標としては、オーガスタに戻ること」と言い切る。

「ZOZOチャンピオンシップ」で2位に入るなど新シーズンに入ってから3度のトップ10入りを記録し、直近の「ザ・プレーヤーズ選手権」は13位で終えた。昨年9月の開幕戦「フォーティネット選手権」をランク185位で迎えていたことを考えれば、可能性は大きく膨らんでいる。「(低迷した)ここ数年、多くのことを学んだよ。同時に、誰もが浮き沈みを経験する中でそこから何を学び、どう立ち直るかが重要なんだ」という言葉にも、がぜん力が入る。

この大会で準々決勝まで残ることができれば、2020年を最後に遠ざかっているマスターズへの道が開ける見込み。今週で届かない場合はバレロテキサスオープンに出ると即答し、「もし十分なプレーができれば、また考え直すことになるだろう。でも、オーガスタでプレーするために必要なことは何でもやるよ。(マスターズ)翌週のヒルトンヘッド(RBCヘリテージ)でもプレーするつもりだ」と展望を描いた。

22日(水)は世界ランク2位のジョン・ラーム(スペイン)と対決。グループステージ初戦で注目の好カードとなる。(テキサス州オースティン/亀山泰宏)

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