新日本プロレスは3月21日(火・祝)、新潟・アオーレ長岡にて『NEW JAPAN CUP 2023』決勝戦を開催した。
NEW JAPAN CUP 2023
日時:2023年3月21日(火・祝) 15:30開場 17:00開始
会場:新潟・アオーレ長岡
観衆:3,384人(満員)
『NEW JAPAN CUP 2023』決勝の舞台に立ったのは、共に新たなスタートを切ったSANADAとデビッド・フィンレーだった。
内藤哲也との一戦の後、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを脱退し、Just 5 Guysに電撃加入したSANADA。
そしてジェイ・ホワイトが新日本プロレスから追放された後に、NEWリーダーとなったデビッド・フィンレー。
この結果によって4.8両国でのIWGP世界ヘビー王座への挑戦権がかかっている事もあり、今後に明暗が分かれるとあって、共に死力を振り絞った決勝戦となった。
フィンレーもこの試合に賭ける意気込みは凄まじくラフ&テクニックを駆使しSANADAを追い詰める。
勝負をかけるSANADAも師匠である武藤敬司を彷彿させるムーンサルトプレス、そしてシャイニングウィザードも繰り出した。
最後のとどめには『NEW JAPAN CUP 2023』から使いだした変形DDTでフィンレーを仕留め、念願の初優勝を成し遂げた。
<試合結果>
▼第8試合 時間無制限1本勝負
『NEW JAPAN CUP 2023』決勝戦
SANADA 〇
vs
デビッド・フィンレー ×
19分56秒 変型DDT→体固め
※SANADAが「NEW JAPAN CUP 2023」優勝
試合後、勝利を収めたSANADAはマイクを手に取りIWGP世界ヘビー王者オカダ・カズチカを呼び出した。
SANADA「オカダさん、そのベルト、オカダ一色だったそのベルト、俺が景色を変えてあげますよ。オカダさん、お疲れ様でした!」
オカダ「SANADAさん、『NEW JAPAN CUP』優勝おめでとうございます!そして、お疲れ様でした。ライバル、待ってたよ。なんて思ってるわけねえだろコノヤロー!遅えんだよ、コノヤロー!あぁ、何が新しい景色見せるだよ?何が変わったんだよ?髪の色変えてチーム変えてそれで俺に勝てるわけねえだろ、コノヤロー!4月8日、両国。俺がIWGP世界ヘビー級チャンピオンとして『NEW JAPAN CUP』優勝者とのレベルの違いっていうのを見せてやるよ、コノヤロー!かかってこい、コノヤロー、ボコボコにしてやるからな!」
SANADA「オカダさん、それは俺が一番わかってますよ。ただ今日、優勝したのはオレなので、呼んどいて申しわけないですけど、帰ってもらっていいですか?」
SANADA「Just 5 Guysはこれからこのリングでトップを取り、SANADAはIWGP世界ヘビーを獲って、またここに帰ってきたいと思います。ひさしぶりに、アレやりますか?ギフト、やりますか?優勝した勢いで神に誓います。日本で一番、ここ長岡が好きです!オイ、長岡シー・ユー・ネクストタイム」
<写真提供:新日本プロレス>
■試合後バックステージコメント
タイチ「(拍手をしながら)おめでとう!」
TAKA「おめでとう!」
タイチ「賜杯決まったな、賜杯! 天皇賜杯! 天皇賜杯、決まったよ。(SANADAが配った乾杯用のビールを受け取り)今日のために練習してきたんだよ」
金丸「足痛くなっちゃうよ」
タイチ「足痛くなっちゃう? 痛風決めてんじゃないよ、こんな時に(笑)」
SANADA「じゃあ、乾杯お願いします」
タイチ「オオ!」
金丸「OK! いこうぜ!」
タイチ「誰か、乾杯の音頭は? では、乾杯の音頭を取らせてもらいます」
金丸「ヨシ、いけ!」
タイチ「(缶ビールを見ながら)えぇ、5℃…その温度じゃねえよ!」
金丸「ダメだ、これ(苦笑)」
TAKA「(タイチに指で差されて)えっ、俺? じゃあ、Just 5 Guysの未来に、そしてSANADAの優勝! 乾杯!(と言って、メンバー全員で乾杯)」
タイチ「サナヤン、おめでとう!」
SANADA「ありがとうございます! ありがとうございます!」
タイチ「(ビールを飲んで)あぁ、マジで飲んだ」
SANADA「(飲んでないことを指摘されると)今日はちょっとダメなんですよ」
タイチ「じゃあ、おめでとう!(と言って、ビールをSANADAにかける)」
SANADA「オォ、しみる……。初めてですわ」
タイチ「気持ちいいね」
SANADA「さっき髭剃ったんでしみますね、これ」
タイチ「いい男だ」
SANADA「ありがとうございます」
タイチ「ビールも滴るいい男」
SANADA「ありがとうございます」
金丸「素晴らしい」
SANADA「ありがとうございます。いや、本当に次のIWGP世界ヘビー、自分が獲らないと本当に景色が変わらないので、次は何がなんでもベルトを獲ります」
タイチ「まぁ、こっから始まりだからな」
SANADA「はい、ここから、今日から、この長岡から始まったのでまだまだです」
タイチ「やっと第一歩に立ったよ」
TAKA「やっとスタートだな」
──4年ぶりに地元に錦を飾る形でこの『NEW JAPAN CUP』を獲りました。最後のライトはSANADA選手の目にはどのように写りましたか?
SANADA「いやぁ、絶景ですね。あれが今まで見た光景の中で一番美しかったです」
──いろいろ環境を変えるという覚悟の中で、試合の中ではシャイニングウィザードも出ました。あのあたりはどういった思いだったのでしょうか?
SANADA「今までずっと避けてた技なんですけども、なんでも固定観念を崩さないと、タイチ兄やんが言ったようにトップ獲れないので、そんな綺麗事並べてたらダメなので、やっぱり自然に出ちゃったというか、勝手に出ちゃいました」
──今、『NEW JAPAN CUP』を通してJust 5 Guysとして、新日本では初めてユニットを変えるということにもなりました。この『NEW JAPAN CUP』全体を振り返って、どんな大会になりましたか?
SANADA「自分のプロレス人生の中で、一番刺激をくれるメンバーと出会えたので、本当に感謝しております。ありがとうございます」
タイチ「泣いてんの?」
SANADA「まだ」
タイチ「まだ早いな」
SANADA「まだまだ」
──ユニットとしては今年始まったこのユニットで、“4 Guys”が“5 Guys”になりましたけど、5人でこれからどんな景色を作っていきたいですか?
タイチ「そんなものは最初から言っていることだよ。さっきサナヤンもリング上で言ったけど、今までオカダ一色だった景色を全部変えるから、ガラッと。俺らは別に次の両国だけじゃなくて、必ずサナヤンがそのまま東京ドームのメインイベントに立っていることは間違いない。そして俺らも一緒にやっていることは間違いないから。それが始まって、初めて景色が変わるということだから」
──その新しい景色に向けて、4.8両国が第一歩になると思います。そこに向けて意気込みを最後にお願いします。
SANADA「ここで自分が負けたら本当になんだったんだろうって思うので、ベルトを獲って、このJust 5 Guysがこのリングで一番輝けるユニットにしたいと思います」
──代表質問は以上になります。おめでとうございます。
タイチ「(拍手しながら)おめでとう! こっからだ! 第一歩!」
SANADA「ありがとうございます」
タイチ「(ビールを飲み干して)あぁ、酔っ払った」
※フィンレーはノーコメント
<写真提供:新日本プロレス>