ダイソーのアルコールストーブ2種を徹底比較! あわせて揃えたい五徳についても解説

軽量かつコンパクトで携帯性に優れているアルコールストーブは、キャンプに役立つアイテムのひとつです。今回は、ダイソーから発売されているアルコールストーブ2種類をレビューします!燃焼時間や火力など、気になる項目を徹底比較。また、ダイソーで手に入るアルコールストーブ用の五徳についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ダイソーのアルコールストーブ&五徳の概要をチェック! 100均で手に入るコスパ最強のキャンプグッズ

ダイソーのアルコールストーブと五徳は、それぞれ2種類ずつ販売されています。

まずは、ダイソーのアルコールストーブと五徳、それぞれの概要をチェックしていきましょう。

アルコールストーブの概要

筆者撮影 OD缶と比べるとコンパクトで持ち運びやすい!

2023年3月時点で、ダイソーからは容量80ml・40mlと2種類のアルコールストーブが発売されています。80mlタイプは330円、40mlタイプは220円(どちらも税込み)と驚きの安さです!

ダイソー『アルコールストーブ80ml』

  • 価格:330円(税込み)
  • サイズ:直径72mm×高さ36mm
  • 重量:22g(筆者実測)
  • 材質:本体・蓋/アルミニウム、パッキン/シリコーンゴム
  • 燃料容量:80ml

ダイソー『アルコールストーブ40ml』

  • 価格:220円(税込み)
  • サイズ:直径60mm×高さ29mm
  • 重量:15g(筆者実測)
  • 材質:本体・蓋/アルミニウム、パッキン/シリコーンゴム
  • 燃料容量:40ml

いずれのアルコールストーブもアルミニウム製で、手に持っているのを忘れるほど軽く、持ち運びには最適なアルコールストーブと言えるでしょう!

ダイソー製に限らず、アルコールストーブに直接クッカーを乗せてしまうと、空気が入る隙間がなくなり火が消えてしまいます。

筆者撮影

そのため、アルコールストーブを使うには五徳が必須。アルコールストーブ用の五徳もダイソーで手に入りますので、あわせてチェックしていきましょう!

五徳の概要

筆者撮影 左が『アルコールバーナー五徳』、右が『燃料用五徳』

ダイソーで手に入る五徳は、『アルコールバーナー五徳』と『燃料用五徳』の2種類です。アルコールバーナー五徳が大きいサイズ、燃料用五徳が小さいサイズとなっています。

ダイソー『アルコールバーナー五徳』

  • 価格:110円(税込み)
  • サイズ:幅155mm×奥行135mm×高さ70mm(筆者実測)
  • 重量:90g(筆者実測)
  • 材質:鉄(亜鉛メッキ)
  • 耐荷重:2kg

ダイソー『燃料用五徳』

  • 価格:110円(税込み)
  • サイズ:幅110mm×奥行105mm×高さ60mm(筆者実測)
  • 重量:45g(筆者実測)
  • 材質:鉄(亜鉛メッキ)
  • 耐荷重:2kg

サイズは異なりますが、どちらの五徳もお値段は税込み110円。また、耐荷重は2kgでこちらも共通しています。

【五徳の使い方】

筆者撮影 写真は『アルコールバーナー五徳』

どちらの五徳も3枚のパーツを組み合わせて使います。スリット同士を差し込み固定するだけなので、使い方は簡単です!

アルコールバーナー五徳は、サイズを2段階に調整することが可能で、一辺あたりの長さは大きいサイズで13.5cm、小さいサイズでは11cmとなっています。

筆者撮影・編集 左はアルコールバーナー五徳を大きくした図、右は小さくした図

アルコールバーナー五徳を大きいサイズで使う場合、300mlのシェラカップなど底が狭い物は乗らないので注意が必要です。

底が広い、または重さがあるクッカーを使うときは安定感を出すために大きいサイズ。シェラカップなどの底が狭いものを乗せるときは小さいサイズがおすすめです。

また、燃料用五徳の一辺は約10cm。コンパクトな五徳ですが、メスティンやソロキャンプ用のクッカーであれば問題なく載せられますよ。

筆者撮影 写真は燃料用五徳

ダイソーのアルコールストーブを徹底比較! アルスト×五徳の組み合わせや燃料について解説

ここからは、ダイソーのアルコールストーブ2種類について比較した結果を紹介します!

なお、「燃焼時間」と「200mlの湯沸かし」の検証は屋内で実施しています。キャンプなどの屋外で使用する場合は外気温や風の有無によって変わるので、参考値として見てくださいね。

比較【1】容量

筆者撮影 今回の検証はアルコールストーブ中央の穴一杯にアルコールを注ぎました。

前述の通り、ダイソーのアルコールストーブの容量は80mlと40ml。

しかし、取扱説明書には「アルコールは本体の3分の2を目安に入れてください」と書かれており、実際に入れられる燃料は記載されている容量よりも少なくなります。

目盛りがついていないので、どこまで燃料を入れるべきかという明確な規定はありませんが、アルコールストーブ中央の穴一杯にアルコールを入れたら、80mlタイプは約50ml、40mlタイプは約30mlでした。

あくまでも筆者が計測した数値ではではありますが、1つの目安にしてみてくださいね。

比較【2】燃焼時間

筆者撮影 左が80mlタイプ、右が40mlタイプ

前述した「アルコールストーブの中心の穴一杯」にアルコールを入れた状態で、燃焼し続けた時間を計測しました。

結果は、80mlタイプは18分48秒、40mlタイプは11分21秒となりました。

いくつか料理を作りたいときや、長時間煮込みたいときは80mlタイプ、お湯を沸かすなど短時間で済むときは40mlタイプといった使い分けができそうですね!

なお、今回使用した燃料用アルコールは、小堺製薬株式会社の『ネンコール』です。

筆者撮影

燃料用アルコールはECサイトのほか、ドラッグストアでも手に入るのでチェックしてみてください!

比較【3】火力

筆者撮影

火力の違いについても検証すべく、200mlの水が沸騰するまでの時間を計測してみました。なお、使用したクッカーはアルミ製のクッカーです。

結果は、80mlタイプは5分23秒、40mlタイプは5分46秒でした。

大きな違いはありませんでしたが、80mlタイプの方がやや早く沸騰し、火力が強いようでした。

比較【4】五徳の組み合わせ

筆者撮影

続いては、アルコールストーブと五徳の組み合わせについて検証していきます。

アルコールストーブの直径と五徳のサイズや、火とクッカーの距離を考慮すると次の組み合わせがベストです。

  • 80ml×アルコールバーナー五徳
  • 40ml×燃料用五徳

どの組み合わせで使っても問題はありませんが、80ml×燃料用五徳の組み合わせでは、五徳の三角形からアルコールストーブがはみ出してしまいます。

筆者撮影 写真はアルコールストーブ80mlに燃料用五徳を組み合わせた様子

炎はギリギリ五徳内に収まりますが、見た目が気になる人は上記の組み合わせがおすすめです。

比較【5】ポケットストーブとの組み合わせ

筆者撮影 写真は40mlタイプのアルコールストーブ

ダイソーで手に入る『ポケットストーブ』を五徳代わりにしたケースもチェックしてみたところ、結果は以下の通りとなりました。

  • 40mlタイプ:使用可能
  • 80mlタイプ:使用しない方が良い

80mlタイプを「使用しない方が良い」とした理由は、炎とクッカーの距離が近すぎて火力を十分発揮できないからです。

筆者撮影・編集 右が80mlタイプ、左が40mlタイプ

80mlタイプ×ポケットストーブの組み合わせでは、前述した200mlのお湯を沸かすのに倍以上の時間がかかります。

また、40mlタイプではポケットストーブを五徳代わりに使えますが、五徳と比べると炎とクッカーの距離が近づき、火力が弱まってしまいました。

どうしてもポケットストーブが良いという場合でなければ、アルコールストーブ×五徳の組み合わせがおすすめですよ。

ダイソーのアルコールストーブ&五徳の気になる点! 細かい機能は有名メーカーに軍配

ここからは、実際に使って分かったダイソーのアルコールストーブ&五徳の気になる点をご紹介します。

特に、火力調整やメスティンへのスタッキングでは注意が必要です!

アルコールストーブの気になる点【1】火力調整はできない

筆者撮影 右が80mlタイプ、左が40mlタイプ

アルコールストーブの中には、蓋の開き具合で火力を調整できるものもあります。

ただ、ダイソーのアルコールストーブの蓋は密閉するタイプのみで火力の調整はできません。そのため、火力調節の必要がある調理を行う際の熱源としては向いていません。

アルコールストーブの気になる点【2】蓋での消火はできない

筆者撮影

ダイソーのアルコールストーブは蓋での消火ができないのも気になるポイントです。

取扱説明書を確認すると「消火の際に本品付属の蓋を被せないでください。パッキンが溶ける恐れがあります」と記載されています。

ただし、パッキンは蓋に固定されておらず簡単に外せます。そのため、パッキンを外して蓋を被せると消火は可能です。

ただし、パッキンを外した状態でも蓋を被せての消火は推奨されていないので、あくまでも自己責任で行いましょう。

アルコールストーブの気になる点【3】燃料を入れたまま持ち運べない

筆者撮影

前述の通り、ダイソーのアルコールストーブにはパッキンが付いています。ただ、取扱説明書には「本品の中にアルコールを入れたまま持ち運ばないでください。漏れる恐れがあります」との記載があります。

こちらも実際に試してみたところ、漏れずに持ち運べました。ただ、簡単に外せるパッキンでフィット感が少ないため、漏れる可能性が高いかなと感じました。

そのため、ダイソーのアルコールストーブにアルコールを入れたまま持ち運ぶのは控えるのが無難です。

五徳の気になる点【1】アルコールバーナー五徳はメスティンへのスタッキング不可

筆者撮影

アルコールバーナー五徳はサイズが大きく、メスティンへのスタッキングはできません。

筆者が検証に使ったメスティンは、ダイソーの『メスティン1.5合』。メスティン内には収まりますが、角がひっかかりキレイに収納することはできませんでした。

メスティンへのスタッキングを考えるなら、燃料用五徳を選びましょう。

五徳の気になる点【2】風防が別途必要

筆者撮影

ダイソーの五徳は、2種類とも風防の役割は果たせません。屋外でアルコールストーブを使う場合は、風の影響を受けるため風防を用意しましょう。

ダイソーには『折りたたみ式アルミ風防板』『ミニアルミ風よけ(コンロ用)』『アルミ風よけ(コンロ用)』と3種類の風防があります。

特に『折りたたみ式アルミ風防板』はメスティンへのスタッキングも可能なので、持ち運びやすくておすすめですよ!

100均のアルコールストーブはハイクオリティ! ダイソーのアルスト&五徳でキャンプが充実

筆者撮影

今回は、ダイソーのアルコールストーブと五徳について比較しました。

機能がシンプルなので「火力調節はできない」「風防が必要」といった気になる点はありつつも、ご自身の目的に合わせた使い方をすれば十分にキャンプを楽しめます。

今回の記事を参考に、お気に入りのアルコールストーブを手に入れてくださいね。

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