グラミー賞10度ノミネートのミシェル・ンデゲオチェロ、ブルーノートから新作リリース

photo by Charlie Gross

ベースのみならず、ヴォーカル/ギター/ドラム/キーボードをこなすマルチ・ミュージシャンで、グラミー賞10度ノミネートの実績を誇るミシェル・ンデゲオチェロがブルーノートへ移籍。2018年以来となるアルバムから先行SG第1弾「ヴァーゴ」が公開された。

<YouTube:Meshell Nedegeocello - Virgo (Visualizer)

これまでロバート・グラスパー『ブラック・レディオ』や、ジェイソン・モラン『オール・ライズ』でブルーノートに名を連ねてきたミシェルが、自身名義の作品をブルーノートから初めてリリースする。

 全曲ミシェル本人の書き下ろしとなる今作は、ハリー・スタイルズやレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、レオン・ブリッジズなどと共演を重ねているマルチ奏者/作曲家のジョシュ・ジョンソンがプロデュースを担当。

さらにゲストとして、ジェイソン・モラン、アンブローズ・アキンムシーレ、ジョエル・ロス、ジェフ・パーカー、ブランディー・ヤンガー、ジュリアス・ロドリゲス、マーク・ジュリアナ、コリー・ヘンリー、ジョーン・アズ・ポリス・ウーマン、タンディスワなど、ジャズ界を中心に錚々たる面子が参加。

ジャズに深い影響を受けつつも、ミシェルのルーツであるソウル、R&B、アフロビートなどを交えて独自のサウンドへと昇華させた、キャリアの新たな1ページとなる意欲作。ジャケットのイラストはミシェル本人が手掛けている。

 パンデミック期間中に音楽とじっくり向き合う時間を取ることが出来たというミシェル。ブルーノート・デビューとなる本作について以下のように語っている。

「昔からレコードのブルーノート・ロゴを見るのが好きだったわ。ジャズという言葉は私にはとても重いけど、自己表現を追い求めているこのレーベルに参加出来てとても感動している。このアルバムは、古いものを新しい方法で見るやり方について表現した作品で、両親が亡くなった時に全てが動き出したの。両親の死後、すべてが急速に変化し、私自身のものの見方も瞬く間に変わった。両親の遺品を整理しているうちに、父がくれた最初のリアル・ブック(ジャズのスタンダード曲を集めた楽譜)を見つけたの。私が聴き、学び、覚えて育ったものよ。そして、人生というものを体験した私は、想像の世界に入り込み、音楽を聴くことに没頭するの。」

「この作品は私の全てであり、私の旅、そして人生の一部よ。」

■リリース情報

ミシェル・ンデゲオチェロ
AL『オムニコード・リアル・ブック』
2023年6月16日リリース
stream & download→https://Meshell-Ndegeocello.lnk.to/VirgoPR

© ユニバーサル ミュージック合同会社