日本テレビほか連続ドラマ枠「金曜ドラマDEEP」の第1弾作品として、4月7日にスタートする「夫婦が壊れるとき」（金曜深夜0：30）に、内田朝陽、結城モエ、犬飼貴丈、長谷川初範らが出演することが発表された。
稲森いずみが主演を務める「夫婦が壊れるとき」は、2015年・17年にBBC（イギリス）で放送され、各賞を総なめにした「女医フォスター 夫の情事、私の決断」（原題「Doctor Foster」。原作・脚本／マイク・バートレット、制作／Drama Republic）をリメーク。原作は各国でリメーク版が制作され、これまでにフランス、韓国、トルコ、フィリピン、インドネシアなどでオンエア。中でも、20年に韓国で「夫婦の世界」として放送されると、不倫夫の衝撃的な本性や、ヒロインの壮絶な復讐（ふくしゅう）劇が注目され、韓国ケーブルドラマ史上最高となる視聴率28.4%と大ヒットを記録し、幅広い世代で話題となった世界的傑作の日本オリジナル版。仕事も家庭も完璧で、理想の人生を手に入れたと思っていた内科医・真壁陽子（稲森）が、夫・昂太（吉沢悠）の不倫を知り、傷つきながらも計算ずくで不倫夫に復讐していく。
内田朝陽が演じるのは、昂太の学生時代の同級生であり、陽子とも家族ぐるみの付き合いである加集基樹。内心では、陽子と結婚し好きなことを仕事にしている昂太をうらやんでおり、陽子に“ある復讐”を持ちかける役どころだ。また、基樹の妻で、陽子が信頼を寄せる加集朋美役を安藤聖が務める。陽子の同僚で昂太の同級生でもある産婦人科医・相沢佳奈子役に内田慈が名を連ね、“夫婦が壊れるとき”に深く関わる危うい人間関係を、経験豊富な俳優陣が務める。
内田朝陽は「撮影に入る前に監督やプロデューサーの方々と人格や人柄はもちろん、作品には描かれていない部分までをいろいろと話し、加集基樹という役をつくました。稲森いずみさんとの共演は20年振りになります。相変わらずすてきで、りんと美しい。稲森さんのはかない表情には飲まれるような感覚になります」と明かす。
また、陽子の患者であり、後に重要な役割を担う吉野芽衣役を結城モエ、芽衣に暴力をふるう恋人で、芽衣を助けにきた陽子のことも恫喝する峯田康生役を犬飼貴丈が演じる。
結城は「今回の役をいただいた時、自分に演じられるか不安な思いを抱いたのが、正直なところでした。ですが、現場で監督らと話し合いを重ね、今は日々、全力で役と向き合っています。主演の稲森さんは、誰よりもお芝居に集中され、真摯（しんし）に向き合っている姿を見せてくださり、あらためてこの作品を素晴らしいものにしたいと、鼓舞してくださる存在です」と稲森への信頼を寄せ、犬飼も「台本を読んで自分の役はいくらでも膨らませることができそうだと感じてワクワクしました。稲森さんは初めてお会いしてから8年経つのですが、今回の撮影現場でも全く変わらない姿でびっくりしました。そんな稲森さんとは緊張感のあるお芝居があるので自分も楽しみですし、皆さんにも楽しんでもらいたいです」と見どころを伝えている。
さらに、昂太の不倫相手で料理講師見習い・佐倉理央・理央（優希美青）の父であり、昂太が自分の映画への出資を相談する地元の名士・佐倉徹郎役を矢島健一。料理研究家でもあり、プロデュースしたレストランのオープニングパーティーで、陽子と理央を偶然引き合わせる理央の母・美南役を七瀬なつみ。昂太の母・由紀が入院している病院の院長であり、由紀の主治医で診療内科医・大庭学役を長谷川が務める。
長谷川は「この題名通り、夫婦がスタートする時は誰もが幸せな夫婦生活、人生をイメージしていますが、人生にはそれぞれの難関が待ち受けているようです。最初に艱難辛苦（かんなんしんく）など想像したら夫婦にはならないのでしょうからね（笑）。 神社に参拝に行くと必ず『家内安全』という願い事が昔からありますが、これこそが一番のキーワードなのかもしれません。『やすらぎの丘』院長・大場は穏やかで優しい人物。しかし、もしかして人生の艱難辛苦を乗り越えてきたからかもしれません。さてどうでしょうか？ 人間はいつも不可思議で弱くてずるくて、しかし純粋で一生懸命に生きようとする美しさが素晴らしいのかもしれません。ネタバレしてはいけませんのでこのあたりで。俳優、スタッフ一同、皆さまに感動し、感激し、喜んでいただけるように純粋に一生懸命に頑張っています」と語っている。
