知事選や県議選など統一地方選の前半戦に向け、神奈川県選挙管理委員会が積極的な投票を呼びかけるポスターを作成した。若者に人気のイラストレーターを起用し、若年層の投票率向上を狙う。
統一選は23日に知事選が告示され、前半戦がスタートする。26日に相模原市長選、31日に県議選と横浜、川崎、相模原の3政令市議選が告示される。投開票はいずれも4月9日に行われる。
作成したポスターは男女の若者が「自分の声を届けに行こう」と投票を呼びかけるデザインで、イラストレーターの凪さんが描いた。誰もが自分を投影しやすいよう、実在の人物ではなくイラストを用いたという。約2万8千枚作成し、駅や事業所などに掲示を依頼する。
ポスターのデザインを基に、声優の梶裕貴さん、佐倉綾音さんを起用した啓発動画も作成。電車やバス内の液晶広告画面などで放映する。
県選管によると、2019年の知事選の投票率は40.28%で過去最低となり、18、19歳の投票率は33.26%にとどまった。県選管の担当者は「若年層に訴えかけ、選挙への関心を高めたい」と話している。