世界一の息子「よく成長してくれた」 沖縄出身の宮城、大城選手の家族らが現地で声援 WBC決勝

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で頂点に立った日本代表。沖縄県出身の宮城大弥(ひろや)選手の両親と妹は米国に飛び、そろって現地の球場で決勝戦を観戦した。父の享さん(55)は「大弥はいつもニコニコして楽しそうだった」と、大舞台を楽しんだ息子を誇らしげに語った。球場では同じく県出身の大城卓三選手の両親ら代表選手の家族が勢ぞろいし、選手同様、一丸となって応援していたという。
 球場では、宮城選手の周りにいつも多くの選手が集まっていた。「いつもニコニコしているからかね。みんなが声をかけてくれていた。人が寄ってくるのは昔から変わらない」と、〝愛されキャラ〟の息子を見て安心した。
 宮城選手はかつて15歳以下、18歳以下と、世代別の日本代表に選ばれた。WBCでも1次リーグのチェコ戦で好投しチームに勢いを付けた。国際舞台で実力を発揮し、ついに世界の頂点に。享さんは「小さい頃から応援しているので、親としてはいつもの応援の延長なんだけど、今回は周りの選手がすごいから」と、世界一の息子を不思議な感覚で見ていたという。
 決勝の試合後、宮城選手が母の礼子さん(54)にかけた言葉は「お疲れ、おめでとう」だったという。終始笑顔だった宮城選手を間近で応援した両親は「まっすぐに育った。よくここまで成長してくれた」と、ほほ笑んだ。
(稲福政俊)
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