新型フォード・マスタングGT3が全貌を現す。投入は2024年、ル・マン“復帰”も視野

 2024年のデビューを予定している新型GT3車両『フォード・マスタングGT3』が、アメリカ・セブリングで走行テストを行い、フォード・パフォーマンスがその画像を公開。初めて、実車が全貌を現した。

 2022年9月に行われた、2024年型2024年型マスタングの市販車およびレースカーのラインアップ発表会においてティザーされたこのGT3車両は、2024年1月のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦のデイトナ24時間レースでのデビューを目指している。また、昨年9月の発表の際のリリースでは、2024年からGTカテゴリーがGT3規定の車両で争われることになる、ル・マン24時間レースへの復帰も宣言されている。

 今回、フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで行われた走行は、Mスポーツチューンの5.0リッター・コヨーテV8エンジンを搭載したマルチマチック製のこの車両にとって、最初の主要なテストになったものと思われる。

2024年のデビューが予定されているフォード・マスタングGT3

 フォードのCEOであるジム・ファーレイは、3月21日にセブリングを周回するフォード・マスタングGT3の動画をツイートしていた。

 この動画に続き、22日にはフォード・パフォーマンスが走行中の車両の画像をSNS上で公開した。

 テストはWEC世界耐久選手権第1戦およびIMSAウェザーテック選手権第2戦直後のセブリングで行われ、マスタングGT3は、WECのハイパーカークラスに参戦するトヨタGR010、およびシボレーの2024年型コルベットZ06 GT3.Rとトラックをシェアしたようだ。トヨタは以前、「セブリング戦後にル・マン前最後の耐久テストを実施する」と表明していた。

2024年のデビューが予定されているフォード・マスタングGT3
セブリング・インターナショナル・レースウェイでテストを行ったフォード・マスタングGT3

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