コロナ禍の学生生活、卒業生の思いは… 専修大学で卒業式

千代田区の日本武道館で3月22日、専修大学の卒業式が行われました。学生生活の大部分をコロナ禍で過ごした卒業生たちに思いを聞きました。

専修大学では新型コロナウイルス感染症対策として2020年5月から始まったオンラインによる講義が今年度も続くなど、多くの卒業生が4年間の学生生活の大半をコロナ対策をしながら過ごしたことになります。佐々木重人学長はこの日の式典で「苦しかったコロナ危機を乗り越えた自分自身を肯定してほしい」と祝辞で卒業生をねぎらいました。

学生生活について卒業生からは「一番楽しい時期をコロナに取られてしまった」「(学生生活は)正直にいうと孤独を感じることが多かった」など、人との接点が減ったことで友人と会えない寂しさや孤独を感じる場面があったという声も聞かれました。しかし、その中で育まれたのは"今ある環境でできることを見つけ出す”姿勢だったようです。卒業生の中には「教授に直接質問するのは少しハードルが高いが、メールや大学のツールを使うと質問しやすかった。そういう点で、コロナ禍のオンライン講義は悪くなかった」「自然のスポーツだったらマスクをせずに外で遊ぶことができるのではと、地元の友達とサーフィンを始めて、サーフィンを通じていろいろな友達に出会えた」と話す人もいました。

また「4月からは商社の営業マン。少し不安なところはあるが、持ち前の明るさでいい社会人になれたら」「学生という枠はきょうで終わるが、学ぶ姿勢は何歳になっても持ち続けながら働きたい」などと話していました。門出を迎えた卒業生たちは新たな一歩を踏み出します。

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