地域に寄り添う行政に 女性ならではの視点を活かした政策実現 福田ちか氏(PR)

専業主婦から市議となり、女性ならではの視点で防災や子育てなど様々な地域課題に取り組んできた福田ちかさん。

その原点は、府中市に移り住む中で、なかなか地域の人たちと繋がりにくくなってしまっている現状と、だからこそ多くの人たちに寄り添える行政にしていきたいという想いでした。

 今回は福田さんに、市議としてこれまで取り組んできたことと、これから実現したいことについて、お話を伺いました。

地域と繋がれない孤独感を払拭したい

選挙ドットコム編集部(以下、編集部):

政治家になろうと思ったきっかけを教えてください。

福田ちか氏(以下、福田氏):

私は結婚を機に府中市に引っ越してきたのですが、最初は近所の人たちとつながる機会があまりありませんでした。

暮らしていくうちにお母さんたちのコミュニティーに参加するようになり、子育てや家族関係の相談を受けるようになっていったのですが、その中でも私と同じように地域とつながれず孤独感を感じている多くの人がいることを実感しました。地域の連帯は大切で、そこから住みよい街ができるのだと思います。

そうしたときに、市議会議員選挙に挑戦する話を地域の方々から頂き、誰もが地域と繋がれるよう、誰も孤立させない府中市にしたいと思い、政治家になろうと決断しました。

編集部:

政治家になる決断はすぐにできたのでしょうか?

福田氏:

それまでは自分が政治家になるとは考えてもみなかったので、話をいただいたこと自体が青天の霹靂でした。夫はサラリーマンとして働いていますし、子どもも中学生で多感な年ごろでしたので、正直とても葛藤しました。

しかし、これまで自分を支えてくれた地域の方々に何か返せるものがあるのではないかと思い、最後は自分自身で決断しました。

東日本大震災の教訓を市政に活かす

編集部:

市議になってからは、どういったことに取り組んでいったのでしょうか?

福田氏:

私が市議に初当選したのが2011年で、投票日は東日本大震災が起きた約1ヵ月半後にありました。

当時は東京でも計画停電などがあり、市民の方々も防災に関心が高く、私も防災士の資格を取ったほか、議会で被災者の支援システムを構築するべきだと質問するなどしました。

また、震災の被災地にも1年に1回は足を運ぶようにしていて、一度壊滅してしまった街がどのように復旧復興していくのか、現地の議会の人たちにも話を聞きながら見届けています。

 

編集部:

被災地を視察する中で、府中市での取り組みにも繋がった話はありますか?

福田氏:

災害が起きた時の避難については、被災地の人たちに話を聞くことでリアルに考えることが出来るようになりました。

府中市も多摩川が氾濫した時には浸水が想定され、2019年に台風19号が上陸したときには初めて避難勧告が出されました。

こうしたなか、府中市でも災害の際に避難所となる学校の老朽化対策を進めたほか、全ての小中学校の体育館へのLPガスを熱源としたエアコンの設置を実現しました。

編集部:

避難所の生活が少しでも快適になるように取り組んだのですね。

福田氏:

そうです。ただ一方で、それでも避難所の生活は過酷であることを被災地を通して学びました。

そのため、地域の皆さんにはできる限り自宅で避難をできるようにする「在宅避難の勧め」というものを説明して回っています。

避難所を仮想的に体験する「避難所運営ゲーム」などを通して避難所生活がいかに大変かを分かってもらうほか、耐震化や防災のために何を家に備えたら良いのかなどをミーティングでアドバイスしています。

母親の視点から産後ケアを推進

編集部:

他にも市議として力を入れて取り組んだことはありますか?

福田氏:

私は市議になる前までは専業主婦で子育てをしており、ワンオペで何でもやる中で、世の中から孤立していると感じる時期もありました。

また、他のお母さん方からも産後うつになったという悩みなどを聞くなどし、子育て支援を市としてしっかりと取り組む必要があると思いました。

編集部:

具体的に、どのような支援をしたのでしょう?

福田氏:

出産後のお母さんを支援する産後ケアの推進に重点的に取り組みました。

昔であれば家におじいちゃんやおばあちゃんもいて、子育てする上での人手は多かったわけですが、今は同居している家族も少なくなり、そうではなくなってしまいました。

そのため、出産後に不安を抱えるお母さんを24時間体制でサポートする、宿泊型の産後ケア事業を提案・推進し、その結果、市内の4つの施設で事業を開始することができました。さらに子育て世代包括支援センターの開設にも力を入れて取り組みました。

 

ごみゼロという大きな理念を掲げて

編集部:

今後は府中市のどのような課題に取り組んでいきたいですか?

福田氏:

食品ロスやごみの削減の問題にはしっかりと取り組んでいきたいです。

食事に困っている人たちに食品を無償で提供するフードバンクなどの活動について、これまでも議会で早い段階から取り上げてきました。

そうした中で、行政からも食品をフードバンクに寄付する「フードドライブ」が行われるようになり、それが子ども食堂に提供されるシステムも構築されていきました。

また、ごみの削減は環境問題と繋がっていて、SDGs(持続可能な開発目標)という形で世界的な取り組みになっています。

地道ではありますが、生ごみなどから堆肥などを作るコンポストを地域に設置するなどの取り組みを進めるなどして、府中市のごみをなるべくゼロにすることを目指していきたいですね。

誰も置き去りにしない社会に

編集部:

一生懸命、市政に取り組まれている中、息抜きの方法はあったりしますか?

福田氏:

私は本がとても好きなので、本屋や図書館に行くことが息抜きですね。

ただ、一度本屋さんに入ってしまうと、色んな本に興味がわいて、なかなか帰れなくなってしまうので、週1回くらいに抑えるようにしています(笑)。

あとは文具も好きで、気になったものはついつい買ってしまいますね。

 

編集部:

最後に市民に向けて訴えたい想いを聞かせてください。

福田氏:

私が政治家を志したきっかけは、地域の人たちとなかなか繋がることができないという問題意識と、その中で繋がってくれた人たちにお返しをしたいという想いからでした。

そのため、地域の方々に寄り添えるような行政、例えば高齢者の人たちにも分かりやすい言葉で案内できるような行政になるように変えていきたいですね。

地域で困っている人たちを置き去りにせず社会で助けていく、そういった府中市になるように頑張っていきたいです。

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