震災追悼施設を「みなと公園」に 大船渡市が整備へ

 

 大船渡市は、設置を検討していた東日本大震災の追悼施設について、来年3月までに同市大船渡町茶屋前の「みなと公園展望広場」に整備する。県との協議を進め、4月に正式決定する。

 ▽気軽に訪れやすい▽場所が分かりやすい▽復興した街の姿が見られる▽海が見える-の条件を満たす場所として選んだ。犠牲者の芳名板と碑かモニュメントを設置。取り外し可能な芳名板を震災命日の3月11日前後に掲げ、それ以外は2次元コードで氏名を読み取る形を想定する。

 来年3月の除幕式を予定する。佐藤雅俊総務部長は「過去の津波の高さを示すことなどで、伝承や防災学習にも活用できる」としている。

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