映画監督としての才能が注目されるあべこうじ

お笑いタレントのあべこうじが23日、都内で行われた監督デビュー映画「オールドカー~てんとう虫のプロポーズ~」(今秋以降公開)製作発表に、主演の哀川翔、鈴木砂羽らと出席したことを、各メディアが報じた。

記事によると、旧車を通じて家族を描くヒューマンドラマで、4月から鹿児島でロケを敢行。

あべによると、かつて出演した映画のプロデューサーの誘いで初挑戦が実現。「自分からやりたいと言ってできることでもない。巡ってきたご縁を大切にしたいので、ありがたい」と笑顔。妻の高橋愛からは「すごいじゃん」と激励されたという。

また、主演の哀川は俳優人生初の地元・鹿児島で映画撮影。「みなさん歓迎してくれるから、気持ちよくロケできると思うし、食べ物もおいしいんでね」と話したという。

タレントとしての活動がメインのあべだが、俳優として演技した経験もそれなりにある。2006年公開の映画「机のなかみ」では主演をつとめ、08年公開の「純喫茶磯辺」にも出演。

ドラマは「勇者ヨシヒコと魔王の城」(テレビ東京)、「仮面ライダーギーツ」(テレビ朝日)などの出演。舞台への出演経験もある。

「俳優としての経験がなかったら、さすがに監督のオファーを引き受けなかっただろう。哀川も鈴木も演技経験は豊富なので、余計な演出は必要ないだろう。そのあたりでは監督としての負担が減るだろう。同じ吉本に所属するお笑いコンビ・品川庄司の品川祐は監督名・品川ヒロシとして活動。2015年に公開された監督作品『Zアイランド』には哀川が主演しているので、あべとしても品川を意識しているのでは。先輩の品川だけに、すでにアドバイスを受けているかもしれない。監督デビュー作の仕上がりが好評ならば、監督としての次回作のオファーもありそうだ」(芸能記者)

以前、妻の高橋には作詞した楽曲を提供しているが、今後、監督を続けるうちに、自身の作品への妻の出演もあるかもしれない。

【映画『オールドカー〜てんとう⾍のプロポーズ〜』ストーリー】
⿅児島県A町。早朝に源太(主演︓哀川翔)が乗るハコスカがコンビニに乗り付ける。店を覗くと、妻の和美(鈴⽊砂⽻)がもう品出ししている。店の準備をしていると、息⼦や娘(暁⽉ななみ)も朝⾷を買いに来る。いつもの⽇常だった。夜、連絡を受けた和美が⾎相を変えていた。⼋⼗⼆年⽣きた源五郎(⻄岡徳⾺)が倒れたという。源太たちは場違いなハコスカで病院に向かう。源五郎は千鶴絵(泉ピン⼦)に、今度「あの場所に⾏こう」と伝える。「あの場所でお前に伝えたいことがある」と‥
ラストシーン、三世代の家族は、それぞれの思いや⽅法で源五郎の⽰した場所に集まる。家族の前に現れたとてつもなく美しい光景に、それぞれは涙することになる。

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