トヨタ、C+walkシリーズ第2弾としてC+walk S発売

トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、新たなモビリティシリーズ「C+walk」の第2弾として、「C+walk S(シーウォークエス)」をトヨタ車両販売店を通じて発売する。3月20日付のプレスリリースで明かした。また、同車両発売に併せて、レンタリース店においても取り扱いを開始している。

現在、75歳以上の高齢者において、無理なく休まずに歩ける距離が100mまでと答えた方の割合は約2割だったと調査結果で明らかにされている※1。また、外出する頻度も、65歳未満に比べ1割程度低く、特に運転免許を持っていない人は、さらに2割程度外出する頻度が低くなるとの結果も出ている※2。一般的に、加齢とともに身体能力が低下するため、買い物や外出といった日常生活に制約が見受けられると考えられている※3。

※1 国土交通省の第1回高齢者の移動手段の確保に関する検討会配布資料「高齢者の生活・外出特性について」より。高齢非高齢別に見た無理なく休まずに歩ける距離(プレスリリースより)

※2 国土交通省の第1回高齢者の移動手段の確保に関する検討会配布資料「高齢者の生活・外出特性について」より。高齢非高齢別・免許有無別にみた外出率。調査日となる平日に外出していたか否かを調査

※3 豊田都市交通研究所豊田市政策提言「福祉のまちづくりにかかる提言」より

C+walk Sは、自分一人の力で歩けるものの、日常生活の中で長距離・長時間の歩行に困難を感じてい人をサポートする3輪タイプのモビリティだ。同社は、人の歩く速さで移動することで、周りの歩行者と並んで会話ができるなど歩行空間での高い親和性を追求。走行時、前方の人や障害物との衝突回避に寄与する障害物検知機能といった安心装備も搭載し、歩行者との共存を目指している。

また、同社は、C+walk S発売に併せて、立ち乗りタイプのC+walk T、ならびにC+podの一部改良を行っている。C+walk Tは、4月に予定されている改正道路交通法に適合した歩道(公道)で移動可能なモデルとして5月に発売を予定。C+podは、3月20日からリース契約での取り扱いを開始している。

くわえて、同社は、販売店とともに地域の困りごとに寄り添い、C+podやC+walkシリーズを活用した新たな事業モデルの実現に向け、法人や自治体と検討を進めている。一例として、自治体と協力し合い、4月頃から福島県塙町駅周辺で住民や観光客の移動を助ける手段としてC+walk Sを活用する。そして、地域交通の補完としてその可能性を調査し、より良いモビリティ社会の実現を目指すと述べている。

(出典:トヨタ Webサイトより)

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