「HUAWEI P60」スマートフォンシリーズ発表:SoCは1世代前、5Gは引き続き非対応

中国・ファーウェイ社は、最新のフラッグシップスマートフォンシリーズ〈P60・P60 Pro・P60 Art Edition〉の3モデルを発表した。同社は現在も米国や欧州からよ厳しい輸出規制にさらされているものの、これまで毎年リリースし続けてきた「Pシリーズ」を今年も投入することとなった。

今回投入されたP60シリーズのSoCには古いSnapdragon 8+ Gen 1チップを使用しているという点は注意すべき点で、一部の海外識者からは「最新のSnapdragon 8 Gen 2を次期Mate 60シリーズに充てるためではないか」との見解が見られている。加えて前述の対米輸出規制の影響で搭載されているチップは5G通信非対応であることも注意していただきたい。

このように処理性能面ではボトルネックになっているものの、「Pシリーズ」特有のカメラ性能は前モデルよりも進化している。すべてのモデルは、F1.4〜F4.0の可変絞りに対応した48MPのメインカメラを搭載し、P60とP60 Proには13MP超広角が、P60 Artには40MP超広角が搭載されている。また、いずれのモデルにも望遠カメラが搭載されており、最大3.5倍の光学ズームに対応している。さらに、ファーウェイ独自の画像処理技術XD Fusion Proも搭載していることをアピールしており、活用した写真撮影や4K動画撮影の質感向上に寄与するとしている。

そのほか、HDR10+や120Hzのリフレッシュレートに対応した6.7インチ有機ELディスプレイや、全モデルでディスプレイ内指紋センサー、高速有線・無線充電対応、防水対応といったフラグシップモデルに搭載すべき機能はすべて取り入れられている。

P60シリーズの価格は、最安がP60 128GBモデルの4,488元(8.6万円)、最高でP60 Art 1TBバージョンの10,980元(21万円)まで。P60とP60 Proは中国国内で3月30日に発売され、P60 Artは4月7日に発売されるが、日本市場への投入は予定されていない。

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